デザインだって文脈だ!ちょっと実践編

五反田営業所 デザイン室のHKです。

昼間はセミの大合唱、夜には鈴虫の鳴き声、秋の訪れを感じますね。
さて、前回のブログでは人の深層の欲求と称して「隠された気持ち」
そこを突けば、効果的なデザインをなるのではないかと書かせていただきました。

隠された気持ち…
そもそも、人の気持ちをとらえることは可能なのでしょうか?

むむむ.... 無理ですね。
自分の事でもさえも良くわからないのに、人の気持ちをとらえるなんて無理だと思います(笑)

でも、何かしらのヒントはありそうです。

気持ちには色々ありますが、喜びや希望、優しさや安心といったものから、正反対である不安や恐れなどといったものでしょうか?
ここでは「不安」をキーワードにその気持ちを探りたいと思います。

電車の車内などで見かける塾の広告をサンプルを例に考えてみました。

まずは、A案から。
※ 都合上ビジュアルが異なるのはご了承ください。

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自分の夢を叶えるためにどこの塾が良いのだろうか、そんな悩みに応える現役の受験生をターゲットにした案です。
合格実績を大きく掲載し、強みをストレートに伝えることで、塾の信頼性と安心感を持って貰うことが狙いです。

続いて「不安」をキーワードに考えたいと思います。そもそも塾の費用の出すのは保護者である親です。
本来は、塾は勉強するための場ですが、それ以外にも子供の対する悩みや不安は尽きないものです。
特に受験が伴えばその悩みも大きくなりがちです。

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そんな気持ちを考えて制作したB案です。

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勉強はもちろんのこと、保護者の悩みや不安を徹底的に相談できる、そんなサービスを強く紹介した案です。
もっと上手くいくのではないか? どうしたらいいの?など、保護者が抱えている悩みや葛藤をサポートしてくれます。
心強いですね。塾選びはポイントは生徒の希望が第一ですが、その塾選びにも大きく影響するかもしれませんね。

以上、「不安」という気持ちをキーワードに作ってみましたが、必要以上に不安や悩みを煽ることは良くないことです。
ただし、デザインの本来の目的が何かしらの問題を解決することであれば、これらを解決するのもデザインの役割ですね。

求める結果は同じでも、見せ方、捉え方はいろいろ。
人の気持ちを捉えることはとても難しいですが、普段から相手の気持ちに立って、なかなか見えてこない深層の心理を意識したデザインを心がけてみてはいかがでしょうか?

 


興味を持ちましょう

生産部のHです。

 これまで組版の分野にて、「実戦で役立つ」あるいは「若い人たち」にも知っておいて欲しい…なんて事を徒然と書いてきました。時には昔話なんぞも…

 思うに自分の職種に興味を持ってるか…?確実で効率の良いものを探求してるか…に尽きるのですが(理解の深さは興味があってこそかな)

 興味を持つきっかけは何でもよくて、例えば、
 「ポイントの大きさには二種類ある」、「細い罫を表罫って呼ぶのは何で?」とか…実務には直接関係がなくて単なる雑学に過ぎずとも、そこから始まるものもあるんじゃないかと…

 例えば、「剥」という字
 JIS72からJIS83に改定されたときに「剝」から「剥」に字形が変わったんですね。JIS90では変わらず。(JISxxは国が決めた文字のセットだと思ってください)
 JIS2004では多くの字形がJIS72に戻ったようですが、「剥」は変わらず。変わらない代わりに「剝」が追加になりました。
 シフトJISでは、ウィンドウズのバージョンを問わず「剥」しか出ませんが、ユニコードでは「剝」も打つことができます。

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 …シフトJISでエンコードした場合「剝」は文字化けとなります(図参照)

 文字の話は似たようなことを以前のブログにも書いたんですけど、つい最近いくつかの文字に関して字形の移り変わりを考えていたのです(もちろん興味があって)。

 もともとこんな事を考える人ではなく、仕事人間でもなく、単に興味の幅が広がっていった結果

 こんな事柄でも「文字化け」につながる原因が含まれているわけで、調べて知った知識に無駄なものはない


 …と言う話でした。


画面構図テクニック

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システム部のNです。

今日販売されているカメラには撮影者が細かく設定をせずとも、色調補正、手ぶれ補正、露出補正などがオートになり、プロ顔負けの仕上がりが可能になりました。
しかし、技術が発達しても「構図」というものは未だ人間にしか編み出せない領域です。
高級なカメラを手にしても、どんな場所から、どのタイミングで撮影するかを判断してくれるカメラはありません。

絵画、映画、写真、これらを生業とするプロにとって構図とは作品の雰囲気を決定してしまうほど重要視されています。

構図で有名な映画監督といえばスタンリー・キューブリック氏です。
キューブリック氏は写真家として活動していたという経歴もあってか、映画作品では構図に強いこだわりがありました。キューブリック氏が作り出す画面に奇妙な
清潔感があるのは一点透視図法シーンが多いためだと考えられます。
詳しくは「Stanley Kubrick's One-Point Perspective」で検索してみてください。

構図の作り方は一点透視のみならず様々な種類がありますが、絶対的な答えというものはなく千差万別です。あらゆるシチュエーションの中でいかに面白く被写体を閉じ込めるかが大事です。


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空と山で上下に二分割



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見せたい部分を中央に置いて縦に三分割



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視線を誘導するようにS字型に物体を配置

 

色調や明るさに加え、構図とは人間の無意識に語り掛ける重要な要素。これらの条件が揃ってはじめて作品のクオリティが確保できたと言えるでしょう。

ありがとうございました。

 


Indesignにおける特色から異なる特色への色変更について

DS課のWです。

 特色で作られているindesignデータを、お客様のご指示により別の特色に置き換えるという案件がありました。その際どのように作業を進めたらよいかを質問されたので、そのやり方につきまして記載したいと思います。

 データで使用されている特色はスウォッチパレットにあります。そして変更する特色を新規スウォッチより選んでパレット上に呼び出しておきます。そこで古い特色を選択してゴミ箱に入れるか、“スウォッチの削除”を選びます。するとドキュメント上で使用されているその色をパレット上のどの色に置き換えるかを聞かれるので、新しく呼び出しておいた特色を選択します。するとindesign上で使用されている特色が濃度を保ったまま、もれなく置き換わります。一つ一つ変更する場合は変換漏れがないとも限らないので、必ずこの方法をとるようしております。

 ただ、特色を使ったIllustratorのカットやトレース、あまりないですが特色を使ったPhotoshop画像のデータ(2色の印刷の場合、画像はほぼモノクロ処理のため)がドキュメント上にある場合は、いつもどおりindesign上の古い特色を削除しようとしてもできません。ゴミ箱に持っていくこと、または削除の項目を選択することができません。理屈としては、使用されているものが削除されるとはありえないということでしょう。ですのでスウォッチが削除ができない場合は使用されているパーツの色変更から進めていきます。またこの時に、弊社ブログで以前あった「特色の分色値がIndesignとIllusutratorと違う」という場合があるので、Illusutratorで作られたカットの特色をIndesignの分色値に合わせます。まずIndesignのスウォッチパレットに呼び出しておいた新規特色にカーソルを合わせるとCMYKの分色値を見ることができます。またはダブルクリックすると上記のように数値が分かります。こちらをメモするが覚えておきます。そしてIllusutratorの色変更するカットを開き、こちらは現状使われている特色のスウォッチをダブルクリックして開きます。

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 Indesignで使用されている特色と名前が若干異なっている場合もあり、その際はぴったり同じ名前になるように修正します。間の欧文スペースや“*”“s”のある、なしなどがあり、要注意です。もし似た名前のまま使用してしまうと別版と認識され三版目が出来上がってしまいます。

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 スウォッチオプションのプルダウンメニューの「カラーモード」からCMYKを選び、メモをしておいた値を入力してウインドウを閉じると特色を使用している該当箇所の色が変更されます。そして改めてIndesignに戻って色変更したカットを更新します。これをリンクで使用されてる点数だけ行います。そこでやっとIndesign上の古い特色を削除できます。カットの点数が多い場合は手間ですが、スウォッチの削除ができたら完璧に色の置き換えができたということになります。念のため、最後に分版で表示のチェックも忘れずに行います。

 IndesignとIllusutratorの特色の分色値が違うのはメーカーの仕様の問題とわりきるしかないですし、お客様との校正をやりとりにおいてはプリント結果が全てとなりますので、上記のようにIllusutrator側の値を変更するのがベストの対処方法かと思われます。

 


ものがたり

営業部のOです。

ひとりぼっちな一日。こんな何も予定がない時はお気に入りの腕時計を巻き、気分転換によく街歩きに出かけます。黄色い歓声の中心にいるタピオカくんを横目に、裏路地で見つけた赤提灯でホッピー片手にいただく牛スジ煮込みは最高ですね。私はサトイモ派です。
歴史やグルメなど様々なテーマを持って歩き出すと普段とは違う街の魅力や最近の流行物を新発見できるのが楽しみです。

先日は『両国』に降り立ちました。目的は『江戸東京博物館』です。会社役員の方から仕事に通じる面白さがあると聞いて、前々から気になっていた場所です。
視野を広げて知識を深めるのも営業の勉強のうち。今回は社外学習で見てきたものを語ります。

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ペガサス級の未来感あふれる建物。6階の展示室までエスカレーターまで上ると時代は令和から江戸へ。入場してびっくりするのが、徳川家康が江戸幕府を開いた1603年に架けられた日本橋が目の前に広がります。こちらは1800年代前半当時の橋の原寸大レプリカだそうです。橋を渡りきると、賑わっている江戸の住人達(ジオラマ模型)が当時の表情そのままに迎えてくれます。
双眼鏡が完備されており、レンズを通して町を観光できます。人形の表情や着物のシワまで一体一体が細かく作られていて、当時の雰囲気や生活模様がよく伝わってきました。
『粋』な着物をきている住人捜しに夢中になり、全く飽きませんでしたよ。

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江戸が終わると、ついに幕末から明治へとうつり、文明開化が感じられる東京ゾーンへと入ります。こちらでは、現在の平成まで、時代によって東京がどのように変化していったのかがジオラマ模型の他に当時の写真や実際に使われていた実物の資料と共に、時代の移り変わりを体験できます。
平成最後の展示品がなぜメイド服だったのかが気になりましたが、出口付近にある洋食屋(三笠会館)のオムライスが自然と目に入り納得。魔法にかけられていたみたいです。

 

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一通り館内を見て回り、とても印象深く、来てよかったと思えたことがあります。それは、私も夢中になって見ていた粋な着物を江戸中に広めた『三井越後屋呉服店』の歴史を学べたことです。現在の三越の前身でもあります。
調べてみてわかったことは、1650年頃から現在までつづく豪商『越後屋』の商売には、販売方法や販促活動のアイデア、顧客との関係構築など現在のビジネスや生活にいかせるヒントがつまっていました。

有名な話ですが、越後屋は商売の常識を変えた革命児です。
当時の一流の呉服店は、注文を聞いてからあとで商品を持っていく見世物売り、屋敷を訪ねて商品を販売する屋敷売りなど、値段もお得先によって変動する訪問販売が当たり前。また支払いは、盆と暮の二節払いの掛売りが慣習でした。そのため代金を回収できない貸倒れなどで、資金の回転も悪かったようです。

そんな江戸時代におこなった販売革命がこれです。
●店舗での接客販売を行う店前売り!
商人が店舗で顧客と対面し、好みや要望、予算に合わせて商品を提示するという、いわゆる対面販売です。これにより様々な商品を比較検討をしてから購入できるようになりました。また顧客とのコミュニケーションが深まることで信頼関係ができ、更なるニーズを聞き出し、必要な分だけ売る切売りや、買ってすぐに着られる仕立売りが話題を呼んだようです。
●世界初!商品に値札付!
店舗で販売する商品には全て値札をつけました。どの顧客に対しても表示通りの価格で販売し、代金はその場での現金取引の明朗会計に。この販売方法は従来の商品価格の変動や掛売による金利から解放され、顧客に安心感を与えました。
●引札(チラシ)で江戸中にメッセージと娯楽の発信!
木版印刷された引札を配布して、年末安売イベントや新商品の情報などを紹介。
まだ娯楽の少なかった江戸に人気の浮世絵師などに依頼してメッセージ性の強い引札を配布することで、人々の買い物を楽しみをひろげ、集客につなげる。
●ブランドマークの作成!
越後屋を文字ではなく、マークとしてビジュアル可。このマークを看板や暖簾(のれん)、商品を持ち歩く風呂敷などに入れました。これにより信頼の証の越後屋マークとしてブランドイメージが江戸中に広まっていきました。

このように、相手の立場にたった売り方を考え実行したことで、江戸中を魅了した越後屋は町人から「芝居千両、魚河岸千両、越後屋千両」と呼ばれ、一日千両を売り上げるほど繁盛したようです。ちなみに千両箱は、時代により変動するみたいですが、現代の価値にすると約一億二千万円です。

「相手の立場になって考える」このシンプルな原理原則を実践し周りから応援される企業や個人がこの先の時代にも繁栄していくのではないでしょうか。
以前、他社で買った腕時計のベルトだけを買い換えたくて、伊勢丹へ持ち込んだ時の話です。時計も買わずベルトのみ。しかも他社製品‥彼らの全く売上にもならない事に嫌な顔ひとつせず、ウェルカム対応。さらに腕時計談話に飢えている私の喉を潤すサービスまでしていただき、すっかりと心を奪われファンに。こうして感動接客体験をブログにまで書かせてしまう彼らの世界一のサービス精神がものがたっています。

博物館と聞くと、どこか敷居が高く、足をはこびづらいイメージをもつ方がおおいと思います。しかし、体験しながら江戸や東京の文化を感じられる『江戸東京博物館』は、そんなイメージをくつがえす場所でした。ブログでは伝えきれませんでしたが、他にも江戸の出版事情や木版印刷で浮世絵ができるまでの工程など、興味が尽きませんでした。
誰でも楽しめる見所満載の空間に是非立ち寄ってみてください。

 


今さら片付け、されど片付け

五反田営業所のIです。

今回は自分の机をみてちょっとひどいなと、自分に言い聞かせる意味も含めて書いてみます。

机の上は、仕事を効率的に進められるかを左右する大事なスペースです。会社の机が散らかってグチャグチャしていると、探している書類が見つからなかったり、仕事のミスを起こす、モチベーションも下がる原因となってしまいます。
反対に、会社の机が整理整頓され、スッキリ片付けられていると目の前の仕事に集中でき、作業効率もアップします。


机を整理するメリット
・探す時間を節約できる
書類を探す時間は積み重なると膨大な時間となります、整理整頓し何がどこにあるかわかっていれば探す時間はかなり短縮になります。

・目の前の仕事に集中しやすくなる
余計なものがあると、目から脳にそれだけ余計な情報が入ってしまい、気が散りやすいです。机を整理しておけば目の前の仕事集中できます。

・仕事自体の整理力が高まる
机を整理する習慣がつくと、思考を整理したり、段取りをうまくつける習慣にもつながっていきます。常に机が整理整頓されているということは、それだけ整理に慣れているということになります。だから整理が上手な人は仕事が出来るとよく言われるのです。

・資料・書類の紛失を防止できる
机が整理されていないと、書類がどこにいったかわからない、紛失したというリスクも高まってしまいます。整理整頓してスッキリしていれば、書類の紛失などのミスも防ぐことができます。


整理整頓の定義
整理:いらないものを処分する、モノを減らすこと
整頓:モノをきれいに配置し整えること
整理整頓とは物を減らし、整えるという片付けの2ステップのことをいいます。

机を整理するポイント
「必要なもの」と「必要のないもの」に分け、「必要のないもの」は捨てて、持ち物を減らすことです。
物が少ないと、そもそも散らからないですし、物がどこにあるか把握しやすいです。
「いつか使うかもしれない」という物は、使うことがほとんどないと思ってもいいので、処分する勇気を持ちましょう。物を捨てられない人は、決断力に欠けることが多いです。目の前のことをその時その時で判断することで、仕事での判断も即断即決できるようになっていくのではないでしょうか。


当たり前のようにある「整理整頓」もこうして書いてみると、どんどん胸が痛くなってきます。。。
しかし、仕事を効率よくこなしていくために必要不可欠だと再認識しましたので、これを機に、自分の机も早急に整理整頓に取り掛かろうと思いました。

 


営業

営業部のNです。

私は此処まで営業職だけで来ました。営業が決して難しいと思った事はありませんが、新人の教育を任せられるようになってから、営業を教える事の難しさを知りました。
仕事の手順を教える事は簡単です。しかし仕事を取れる営業に育てるとなると話は別です。口で説明と言っても感覚的なものなので、上手く説明できませんし、本人のセンスに頼る所が大きいですね。

分かりやすく言うと、女性ってカンが鋭いですよね、そのカンの鋭さを、鈍感な人に伝授しようとしても無理なんですよ。営業にも似たようなカンが必要となるんですが、これを口で説明するのは、至難の技です。観察力、洞察力、知識、経験値、瞬時の決断力、遂行力、などが営業センスとカンを培っていくと思います。では実際にあった参考事例を話します。

33歳くらいの頃でしょうか、会社から新規開拓をするように言われました。会社が目星を付けた相手先は一部上場企業、社員15000人ディーラー含めると5万人の大企業でした。本社は新宿の超高層ビル群、狙うは印刷物発注が一番多い宣伝部宣伝課。事前の調べによると全国からトップセールス10人を召集して構成されている超エリート集団。そこの課長に会おうと決めた。

10時半に18階の受付に到着。受付のあまりの広さに度肝を抜かれる。
小学校の体育館程の面積、奥に横並びに5人の受付嬢(全員美人)、キャビンアテンダントの様な制服を着て、首にはスカーフ。笑顔、お辞儀(お辞儀の角度、背筋ピン)5人とも完璧。よく教育されている事が一目で分かる。受付嬢の正面には無数のテーブルと椅子。受付から呼び出された担当者が各階からここへ向かい所定のテーブルで商談なり打ち合わせに入るルールのようだ。

受付で新規開拓で来た事、都合が悪ければ次回のアポを取って帰りたい旨を伝えると、受付嬢が取り次いでくれた。15分ほど待てれば会ってくれるというので、当然待つ事にする。壁際に横並びにされた椅子で担当者を待つ。この15分間の観察眼が後に功を奏する事となる。

待っている間、一番近くのテーブルで話している光景を黙って眺めていた。担当者1人と反対側に業者の営業らしき2人。会社案内のようなものを広げて一生懸命説明だか、アピールをしている。
(ああ、俺と同じような新規取引を希望する業者の営業なんだろうな…あんな業者が年中来てるんだろうか?)
その光景を見ていてある事に気がついた!業者の方はかなり熱の入った話し方なのだが、担当者の方は気が入っていないような、半分上の空?である。時たま淡々とした質問が、チラホラ。ものの5分で面会終了。(これはひょっとして、同じような業者の訪問を何度も経験してウンザリしているのではないか?)

担当者の顔や態度はそのように見えた。全く同じやり方を、私自身がこの後やるつもりでいた。
(マズイぞ、かといってこれしかないだろう……。かなり焦る。時間がない、変な汗。)
手応え全くなかった業者2人のガッカリして帰る様子が脳裏に浮かんだ。
…結論!同じ事をして墓穴を掘る事程愚かな事はない。そこで会社案内は資料として渡すが、説明一切無し、設備説明無し、技術品質うんぬん無し。そしてふと、閃めいたのが、全国から選ばれたトップセールス10人、東京の本社に栄転配属された10人――その心は?

野心と貪欲な出世欲を持った者と推測した。ならば出世欲をくすぐる話しをすればいいではないか。
そうこうするうちに担当者がやって来たようだ。受付嬢が私の方を指し示す。振り返る担当者。驚いた!かなり若い(へたすると20代後半?)促されるままテーブル席へ行き、名刺交換後着席。
小柄で、穏やかに話す口調だが威圧感と重量感を感じる。雰囲気がまるで今迄のお客さんと違う、どんな状況でも物怖じしないタイプ。(…コイツ相当できる)

私が出した会社案内を見ようともせず、ちょっと横に置いただけ
I課長「うちも古くから付き合いのある業者さんを大事にしてますから、中々ねえ…。何か強烈にアピールできるようなことはありますか?」(セオリー通りなら自社の説明をするのが大方の営業がやる事だろう、それではその他大勢となってしまう)
「強烈にアピールできる事は私自身です。私を使って頂いた担当者さん、すべて出世されています。」(これはあながち嘘ではない、偶然かもしれないが、なぜか私が担当する客先担当者さんはスピード出世を果たし偉くなってしまう)
I課長「ほー、それは面白い、何か理由でもあるんですか?」
「不思議なんですが、たまたまの偶然なのか、(実際に世間の誰もが知っている4つの一流企業の名前と担当者のフルネームを言って経緯を説明した)ただ残念なのはそういう効果があったとしても、私自身にはなんの恩恵もないことです。そうそうもう一つ不思議な事があります。その4人の内の一人から『今回昇進できたのはNさんのおかげです』とお礼を言われましたが、なんのことやらさっぱりわからず、理由を聞いてもニヤニヤしているだけでした。」

最後に、I課長に「私目をどうか使ってやって下さい、死ぬ気で頑張ります。」と言って深々と頭を下げ、その場を後にしました。吉と出るか凶と出るか、全く分かりません。しかしその日の夕方5時過ぎ、I課長から「明日から来て欲しい」と電話がありました。「明日来て欲しい」ではなく「明日から」来て欲しい…と…?

その後、最初の数ヶ月は数十万程の売り上げだったものの、1年トータルでは1億7000万円程になりました。あの15分、本当に貴重な時間でした。

 


戦略について

営業部Kです。

今回は、戦略について学んだことを書いてみたいと思います。

「戦略」とは、「方法」「道筋」「計画」「プラン」「ルート」などといった言葉で示されることが多いようです。
このことから、「戦略とは、現在地と目的地を結ぶルート」と例えることができます。

「現在地(現状)」と「目的地(目標)」を明らかにし、その現在地と目的地を結びつける方法を考える。シンプルな言い方をすれば、このようなことです。

「現在地」とは、今私たちが置かれている状況です。それは、常に変化しています。優れた戦略を立てるためには、現在地の確認がとても重要なことになります。
現在地をはっきりと正確に把握しなければ、目的地もぶれてしまうのです。

目的地とは、現在地に依存した「不確かな未来」のことでもあり、本質的に「幅」を持っています。

ポイントとして

・「現在地」は客観的な事実で出来ている

・「目的地」は現在地に依存し、かつ幅のある「未来」のことである

ということです。

「現在地」を把握するために何を行なわなくてはならないかは、情報収集と分析です。特に重要な情報は、「顧客情報」だと思います。
お客様が何を望み、何に困っているのかを競合他社よりも正確に知っていれば、
自社にとっての「目的地」が決めやすくなります。

「目的地」に目標が定まれば、それに近づくための「ルート」=「戦略」を立てることが出来ます。

この情報収集と分析に関しても、正確に把握する力を養うには、かなりの努力と学習が必要になってきます。
ただ、情報収集力と分析力を身に付けなければ「現在地」である、現状の把握が不確かなものになってしまい、不確かな「目的地(目標)」にしかなりません。
これでは、戦略も不確かで頼りないものになります。

私の読んだ本の中に、次のようなコラムがありました。

 フェラーリの競合とは?

 「フェラーリと言えば超高級車の代名詞。そんなフェラーリの競合とはいったいどんな企業でしょう。
 実は、フェラーリの競合は、トヨタやホンダといった、他の自動車メーカーではありません。
 フェラーリのように1台で2千万を超えるような高級車を購入する層というのは、そもそもすでに自動車を何台も所有しているはずで、フェラーリが1台目という顧客は少ないでしょう。
 ですから、フェラーリを買おうかなと考える人が、フェラーリと比較して購入を迷うのは自動車ではなく、小型飛行機やヨット、2件目の家や絵画、宝石などです。
 つまりフェラーリのような商品は、その自動車としての性能や価格を他の自動車メーカーとは全く競ってないということであり、フェラーリは自動車ではなくて、お金持ちのための嗜好品というカテゴリーで顧客の興味を争っているのです。」


真の競合が誰であるかを理解するためにも、顧客情報、自社情報、業界のマクロ動向、競合情報をしっかり収集し分析を行なわなければならないと感じます。

 


ヒッキー

工務担当のGです。

 今回は印刷のトラブルについて話したいと思います。私の日々の仕事は主に検品をしています。検品をしているといろいろなトラブルを目にします。その中でも、特に多いのが、ヒッキー(ゴミつき、白抜け)です。私の担当している小型はベタ物が多く、ヒッキーが多く見受けられます。現象としては、絵柄にドーナツ状の白抜けや、ゴミ状の模様がつくことです。付着ゴミにより、丸くドーナツ状に白く抜けたり、丸い斑点状や繊維状になったりします。原因となる物がなくなるまで、ヒッキーは連続して発生するので、数千枚にわたって発生することがあります。原因としては、ローラーから、紙から、印刷機のカバー類などから、版の表面、ブランケット表面に付着にして、ヒッキーが発生します。紙粉、カッタダスト、紙から剥けた塗工層、または紙の繊維、白紙断裁の時の断裁くず、スプレーパウダーのかたまりカバー類についていたゴミ、ヤレ紙についていたゴミなどです。続いて具体的な原因について説明します。

(1)紙むけ
 紙粉、断裁時の切りカス(カッタダスト)や紙表面がむしり取られたものなどが版やブランケット表面に付着し発生しやすいです。再生紙の場合、繊維のが長さはバージンパルプを比較し1/3〜1/7と短いため、紙の表面強度が下がり、紙がむけて発生しやすくなります。

(2)インキカス
 インキカスによる発生の場合、残肉のインキカスや乾燥皮膜のインキつぼへの混入が主な原因です。

(3)インキローラ
 インキローラに付着したインキの乾燥皮膜などが剥がれて発生します。

(4)ゴミ、汚れ
 室内のゴミ、紙繊維くずが、印刷機のローラーカバーなどから落ちたものです。

(5)ヤレ紙
 ヤレ紙についているゴミです。

 

最後に対策について説明します。

(1)紙むけ
 インキに腰切りコンパウンドを入れてタックを下げるようにします。また刷り始めのブランケット表面の紙粉を確認してから、本刷りを行うと良いです。

(2)インキカス
 インキ缶内に発生している乾燥皮膜やゴミをインキつぼに入れないように注意します。

(3)インキローラ
 インキローラにたまっているカスなどは定期的に清掃し、こびりついる場合にはローラを取り外して、機外で作業します。その際には洗油と水を混ぜた液をつくり、ゴムローラーを回しながら、パーミストン(軽石の粉末)をつけた目の細かい紙ヤスリで手入れします。

(4)ゴミの汚れ
 5S活動(整理、整頓、清潔、清掃しつけ)を実施し、常に機械回りを清潔にし、特に表面から見えないところは念入りに行います。

(5)ヤレ紙
 日頃のスキルアップを図り、刷り出し、見当合せの時、ヤレ紙を使用しないようにします。ヤレ紙を使用した場合、紙へのインキ転移が悪いので、インキローラ上には、インキが余った状態になっています。この状態で白紙を通すと、色調が変わってしまい、色調合わせをし直さなければならなくなります。刷り出し時に、白紙を使用すればこのような二度手間が省けます。

 

 以上のことから印刷には、トラブルがつきものですが、検品で事前に少しでも防げればいいなと思っています。

 

 


デザインだって文脈だ!

五反田営業所 デザイン室のHKです。

まだ梅雨のジメジメが抜けない7 月。海や山でめいっぱい遊べる夏の始まりを心待ちにしながらこの記事を書いています。普段あまり文章を書かないので、うまくまとめるのはなかなか難しいですね。
特に文脈が整ってないと、何を伝えたいかがわからなくなります。

実はデザインの仕事でも、この文脈にあたる「コンテキスト」を考えることがとても重要とされてり、物事の前後関係やその背景にある状況・理由などを指す言葉としても使われています。私たちの言うコンテキストとは、その根底にある人の気持ちを探ります。

こんなことは、ありませんか?

クライアントとの打ち合わせで「この商品を売りたい」「どんな人に売りたい」まではヒアリングできても、その先にある「根底の気持ち(深層の欲求)」まで見えてこないことが多いのです。実際にその商品を買った人は、それでどうなりたいと思っているのかがとても大事であり、そこが理解できないと、何かうわべだけのデザインになってしまいがちです。

例えば、「美容院に行きたい」女性がいるとします。
この場合の表向きの欲求は、
・なんだか髪型を変えたいな
・髪をキレイにしたい 
・キャンペーン中だから切ろうかな… などでしょう。

しかし、深層の欲求には
・友達や恋人に髪型をちょっぴり自慢したい!
・メイクはあまりできない職場だから、せめて髪だけでもかわいくしたい!
・SNS に載せたいから見栄えする美容院がいい!
・最近、忙しくて疲れちゃったからココロから癒されたい など…

表向きでは見えてこない、または本人も気づいていないこと、普段悩んでいることなどが深層の欲求としてあるかもしれません。
このコンテキストを理解し、うまくデザインで突くことができれば、より効果的な広告物になるかもしれません。


おっと。文字数が終わりに近づいてきましたので、また、機会がありましたら。

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