データベース活用2~エクセルからHTML~

生産部のHです。

前回に続いて「データベースの活用」についてです

一般的にデータの入稿形態となると本文はワード,図表はエクセルが多いのではないか…? と思いますが,中にはエクセルデータ一本で数百ページの「本文を組む」そういった作業もあります.

その場合,入稿するのはデータのみで「紙の原稿が無い」校正には原稿となるものが必要なわけですが,下記のようなエクセルデータをそのまま印刷したら,プリントされるものは大変なことになってしまいます.

 

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そこで,今回もデータベースソフトの「桐」を使用します(下記図参照).インポートはエクセルデータを桐の画面にドロップするだけです.

 

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姓名の「姓」と「名」が別々の列にいます.これを一つに纏めて見やすくしたい.一手間加えます.
空の列を用意して,そこへ式をセットします(下記図参照).

 

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この式だけです.下記図のように姓と名が一つになった列の出来上がりです.

 

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「桐」での最後の手順はテキスト書きだしです.列を指定します(下記図参照).

 

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テキストエディターで開くと,下記の図のような「タブ区切り」のテキストとなります.

 

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タブをすべて段落に変えた後,段落の手前に<br>を挿入するだけです(下記図参照).テキスト整形については割愛いたします.

 

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最後は拡張子の「txt」を「html」に変えてブラウザで開くと下記のように表示されます.

 

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これを印刷すれば原稿の出来上がりです.

エクセルからのプリントの場合,列がプリント用紙に収まりきらない.セルに隠れた文字が印刷されないなど,いくつかの問題が発生する場合があります.

データベースを活用してHTML化することによって,校正者が見やすい原稿を作ることが可能となります.