カラーマッチングと許容範囲

30/11/15

システム部のIです。

 今年の夏、晴れて当社のオフセット工場でJapan Color標準印刷認証を取得することができました。以前より、オフセット印刷における標準印刷、バラ校正とオフセット印刷との色のマッチングには問題を抱えており、Japan Color標準印刷認証取得に向けての取り組みは、プレス・プリプレスともにカラーマネジメントの維持・管理・運用について知る上でも良いきっかけとなったようです。
 今回のJapan Color標準印刷認証取得により、これまで確立されていなかった当社における「標準印刷*1」を定めることができ、これで以前から問題になっていたバラ校正とオフセット印刷のカラーマッチングの精度についても良い方向に行くはず・・・。

 後日、メーカーさんのアシストのもと、期待を込めてオフセット印刷とDDCPのカラーマッチングを実施。結果はというと、ほぼいい感じ(デジコンよりマッチングしてます。)といったところ。
 データ的なマッチングの数値も平均でΔE*2=2以下で許容範囲。ソフトまかせの色の合わせ込みでほぼ色が合ってしまいました。メーカーさんも「オフセット印刷もインキ濃度の多少のバラつきはありますし、許容範囲だと思います。」って感じです。
 少々、スッキリしなかったので、欲を出して「ほぼ」のところの色差を目視を頼りにもっと追い込んでやろうかと、手動でちまちまと色合わせにチャレンジしましたが、良い方向にはなかなかいかず。どうしても「木を見て森を見ず」って感じで、部分的に色が合っても、全体のバランスを見るとどうしても崩れてしまい、へたにいじくらない方がいい感じ。

 実際のところ、オフセット印刷で定めた標準印刷色も微妙な色変動は避けられず、許容範囲の中で安定していれば良しと。野球でいうストライクがど真ん中の1カ所だけじゃなく、ストライクゾーンに収まっていればOK!って感じでしょうか。

 ただ・・・数値的には許容範囲内に収まっていても、見比べる色によっては結構目立ってしまったりもします。実際、お客様によっては指摘されてしまったりすることも。
 やみくもに許容範囲でカタをつけてしまうのは怠慢ですが、許容範囲という基準の線引きをしないと現実的には厳しい世界であるのも事実で、結構悩ましいところです。


*1:社内基準に基づいた印刷を標準印刷といい、その印刷標準状態を維持管理していくことが重要。カラーマネジメントはこの標準印刷色が基準となります。

*2:ΔEとは、例えば・・・オフセット印刷とデジタルプルーフを見比べた時に色が「合ってる」とか「合ってない」とか、2つの色を比較したとき生じる色の差をΔE という定量で表現したもの。色差をΔE=2とかΔE=5といった具合に定量化し、ΔEの数値が小さければ色差が少ない、大きければ色差が大きいということになります。