営業はやっぱり足で稼ぐ?

五反田営業所のIです。

私たちは仕事でもプライベートでも、たくさんの「人」と接する機会があると思います。
初めて会ったときに自分と波長が同じだったり、気が合えば良いのですが、中には「苦手なタイプかも・・・」と感じる人も少なくないはず。
それでも、幾度となく接しているうちに「いつの間にか仲良くなっていた」という経験はありませんか?

これは人は「会う回数が多い人物であるほど好意を持ちやすい」という理論で、
心理学では〝ザイアンスの法則〟とも言われており、以下のような心情を示すそうです。

・人は知らない相手には攻撃的、冷淡な対応をする。
・人は相手に会えば会うほど好意を持つようになる。
・人は相手の人間的な側面を知ったとき、より強く好意を持つようになる。

例えば、

月に一度だけ長時間会う人よりも、10分だけでも、毎日会う人の方に好感を抱きやすい傾向があるということです。逆に、会う頻度が少なくなるほど、好感も薄れていくことになります。
「遠くの恋人より近くの他人」なんて言葉もありますが、遠距離恋愛がうまくいかない理由は
この法則によるところもあるそうです。何度も同じCMを見ているうちに、タレントやキャッチコピー、メッセージになんだか好感を持つようになったり、いつの間にか曲を口ずさんだりするのもこの法則の一例だそうです。

が、注意したいのはこの法則はあくまで印象が悪いまま接触回数だけを増やすと逆効果になることです。しつこいセールスマンが良い例です。悪い印象でスタートしてしまった相手とは良い印象に変えてから接触回数を増やすようにします。

この法則に当てはめてみると、はじめは警戒心があったお客様でも、接触回数を増やすことで自分の認知度が高まり、好印象を持ってもらえるようになります。
お客様のもとを訪問する回数を増やして、仕事を増やすという営業方法が古臭く思われそうですが、心理学的に見るとあながち間違ったアプローチではないといえます。
メールやメッセージアプリなどの便利に溢れる中、時には足を使って会いにいくことも、公私ともども大切にしていくと、良い仕事・良い関係に結びつくのではないかと思っています。