映像のつなげ方

システム部のNです。

映画は一枚の絵画とは異なり、カットの連結によって構成されています。
物語を伝える上でカットの順番は重要であり、組み合わせ次第で視聴者が受ける印象は180度変わります。以下は一例です。

① 主人公が車を運転しているカット
② 主人公が家のドアを開いて中へ入るカット
③ 主人公が浴室でシャワーをあびているカット

これらは①~③の順につなげて映すことで
「主人公は自分の家に帰って一息ついているのだな」
というように視聴者は理解するのです。

では、順番を変えるとどうなるのでしょうか。

① 主人公が浴室でシャワーをあびているカット
② 主人公が車を運転しているカット
③ 主人公が家のドアを開いて中へ入るカット

以上の順で見た場合
「主人公は誰かの家でシャワーを浴びてから自宅へ帰った」
「主人公は自宅でシャワーを浴びてから誰かの家へ向かった」
という別の解釈が生まれるのです。
もちろんこれらは①よりも前のカット、あるいは③より後のカットが何かによってさらなる解釈を生みます。

このように個々では独立した映像であっても、連結して互いに影響を与え、一つの物語として成り立たせるのが映画なのです。

以上のテクニックを活かせば映画に限らず、ご家族の思い出の映像などもよりクオリティが高い作品に仕上がることでしょう。

ありがとうございました。