電子書籍(2)

31/03/16

テキスト編集課のGです。

今回は電子書籍の最近の動向をまとめてみました。

 はじめに「電子書籍 売上」でググってみました。
 米国の話題になってしまいますが、AAP(アメリカ出版協会)の調査によると2015年1~5月で売上が11%ほど落ち込んでおり、2010年に1,660地域で1,410店舗であったリアル書店が、2015年には2,227地域で1,712店舗と増加しているそうです。
 主な原因としてAmazonと出版社との契約内容が変わり、これまでAmazonが小売価格を決められた契約から出版社が小売価格を決められる契約になり、出版社は電子書籍の価格を引き上げ紙の本とほぼ同じ金額になりました。それに伴いAmazonも勝手にセールが出来なくなりました。
 紙の本と電子書籍で価格差が少なければ紙の本を選ぶ人が多くなるのは仕方のないことではないでしょうか?

日本ではジャストシステムとMMD研究所が調査結果を公表していたので参考にしました。

 ジャストシステムが公表した昨年1年間に15~69歳の1,100人を対象に実施した「モバイル&ソーシャルメディア月次定点調査」の電子書籍の利用率では、1月度調査で18.5%だったのに対し、12月度調査では19.0%とほぼ横ばいでした。
 「利用するつもりはない」とする人が1月度調査では36.4%だったのに対し、12月度調査では43.3%と上昇し、「あまり関心がない」とする人が12月度調査では23.4%だったので合わせると7割近くの人が電子書籍に関心がないようです。

 MMD研究所が公表した20~59歳の2,201人を対象に実施した「電子書籍および紙書籍に関する調査」の結果。
 電子書籍を「現在利用している」とする人は、無料コンテンツで22.9%、有料コンテンツで16.5%。
 2015年は無料コンテンツで22.4%、有料コンテンツで17.2%なので横ばいであった。
 また、「試しに利用してみた程度」は、無料コンテンツで16.0%、有料コンテンツで7.8%。
 2015年は無料コンテンツで20.4%、有料コンテンツで8.1%だったので減少している。

 紙・電子書籍の両方で読書する541人を対象に、どちらで読書することが多いか尋ねると、「紙の書籍のほうが多い」が54.0%、「電子書籍のほうが多い」が25.7%、「どちらも同じくらい」が20.3%だった。

 電子書籍を利用している20歳~59歳の男女442人を対象に実施した「2016年電子書籍に関する利用実態調査」の結果。
 電子書籍を最もよく利用する端末は、全体ではスマートフォンが33.7%、タブレットが29.6%。男女別では、男性の最多はタブレットで36.8%、女性の最多はスマートフォンで42.8%。

 利用している電子書籍ストアやアプリを尋ねると下記の結果であった。

  男性 女性
1位 Kindle Kindle
2位 楽天kobo 楽天kobo
3位 iBooks iBooks
4位 Reader Store  LINEマンガ
5位 honto  Renta!
6位 eBookJapan  Yahoo!ブックストア

  日本での利用率が2割程度で浸透するにはまだまだ先のようです。でもこれから学校など教育現場で子供達が当然のようにデジタル教科書を使うようになれば普及していくのではないでしょうか?

 デジタルネイティブ世代*1は紙の本よりも電子書籍を選ぶのかも知れません。
 デジタルイミグラント世代*2の私はスマートフォンやタブレットだと目が疲れて肩が凝ってしまうので紙の方が楽でいいです。


*1 デジタルネイティブ(Digital Natives)世代:生まれたとき、物心がついたときにパソコンや携帯電話等のIT機器に慣れ親しんでいる世代
*2 デジタルイミグラント(Digital Immigrants)世代:IT機器普及以前に生まれてITを身につけようとしている世代