オフセット印刷(1)

江戸川工務部のNです。

 私が印刷に携わったのが、今から30年前。今にして思えばあっという間の30年、節目の年となりましたので、ちょっとだけ振り返ってみました。

 久しぶりに印刷工場に戻ってきて、印刷工場独特な匂いを思い出し、懐かしいなぁなんて昔を振り返り、今の機械の事をちょっと勉強!!紙の入り口、出口は昔と変わらないけど、ユニットは随分変わってました。なんてたってローラーが見えない!!昔はユニットの隙間から版胴を見て水上がりを確認しろ!!なんて言われて、機長にいろいろ教わったけど、今では、PS版は自動でセットしてくれるし、ブランケットや圧胴は洗ってくれるし、その昔に教わりながら作業してたことの半分は?自動になって、今のオペレーターはその点は楽だなって思います。でも、機械の管理や色調整は今も昔も変わらない。

 確かに数値で管理できるのは昔より楽なんだけど、水やインキの状態を把握して調整する技術ってのは、コンピュータだけではできなくて、オペレーターの腕の見せ所!!特に特殊な紙に印刷するときなんて、すごく苦労する事もありました。オフセット印刷は、「水を制する者はオフセットを制する」なんて言われるみたいだけど、この関係を理解して印刷してる人って、キレイな印刷物を上げるのは間違いないですね。たまには自分で機械回してみたいと思ったりするけど、今では若いオペレーターと「水」・「インキ」・「紙」をキーワードにいろんな情報交換をして、印刷の奥深さを感じながら、良い印刷物を上げるためにいろいろ取り組んでます。

 話は変わりますが、今年もIGAS行ってきました。率直な感想は、印刷機がない!!って、でもデジタル印刷機は多かった~ 次いでパッケージ関係の機械も多かったなぁ H〇さんなんて広いブースに何台のデジタル印刷機並んでたんだろう?ピンクも刷れるって!!フ〇さんも5色刷!! ハ〇〇〇もコ〇〇さんもデジタル印刷機!!しかもみんなキレイな印刷物あげてました。印刷速度はオフセットに叶わないけど上がりは匹敵?それ以上かな?でもデジタルゆえに面白みに欠けてるような・・・。大量複製部を作るという印刷では、デジタル印刷機は、まだまだ開発が進み、延びる分野ですが、紙離れが進み印刷部数が減るのであれば、デジタル印刷機は、印刷の主流になるのかな?これからも動向が気になる分野でした。