Microsoft Officeを使う

DS部FN課のIです。

 世界的にあたりまえの様に使われているマイクロソフト社の『Microsoft Office』シリーズですが、メーカー製のパソコンを購入するとほとんどのパソコンにプレインストールされています。入っていなくても類似したソフトウェアがフリーでダウンロードできます。

 テキストはワード(Word),表計算はエクセル(Excel),プレゼンはパワーポイント(PowerPoint)といったように、パソコンを使用する人たちには当たり前の様になっています。三種の神器とでも言いましょうか。

 職業募集で事務系を見ると「エクセルできる方優遇」といったように知らない人がいない事が前提になっているほどです。

 しかしながら、実際に使いこなしているひとは世の中に5%もいないのでは?と思います。

 ワードでは文章を作ってあるが、音引きがマイナス記号になっている。その逆も。数字が全角と半角が混在している。写真を埋め込んでいるが実際はプレビュー画像のみのため、プリントするとザラザラとしたものができてしまう。組版と違い特に多いのが禁則事項といわれる「音引き」や「半音」が文章の頭にきている事が多いです。

 エクセルでは表は出来ているが、計算式ができていない。表の一部が隠れてしまっている。シートで日・月・年などを分けているが、連動していないため平均・合算などの統計ができない。数字の単位が行・列によって違う為、グラフなどに変換するとめちゃくちゃになってしまうなど。

 パワーポイントも同様な事が多々あります。

 なおかつ全てソフトウェアが画面上で作業される事が前提のため、色が光の三原色(RGB)で表現されています。そのためプリントするとイメージが違うとがっかりしてしまう事もあるようです。(家庭用のインクジェットでもオフセット印刷同様に画面上の色の表現はほぼできません。)

 一部の問題でもこれだけ使えているようで使えてない事があります。ここまで多くの人が使っていて、作成結果が一致しづらいソフトウェアも珍しいのではないでしょうか。『Microsoft Office』は便利で入稿データもそれによるものが多いです。ですが、組版部に属するものとして『Microsoft Office』の短所にも目を向けてみました。