ヒッキー

工務担当のGです。

 今回は印刷のトラブルについて話したいと思います。私の日々の仕事は主に検品をしています。検品をしているといろいろなトラブルを目にします。その中でも、特に多いのが、ヒッキー(ゴミつき、白抜け)です。私の担当している小型はベタ物が多く、ヒッキーが多く見受けられます。現象としては、絵柄にドーナツ状の白抜けや、ゴミ状の模様がつくことです。付着ゴミにより、丸くドーナツ状に白く抜けたり、丸い斑点状や繊維状になったりします。原因となる物がなくなるまで、ヒッキーは連続して発生するので、数千枚にわたって発生することがあります。原因としては、ローラーから、紙から、印刷機のカバー類などから、版の表面、ブランケット表面に付着にして、ヒッキーが発生します。紙粉、カッタダスト、紙から剥けた塗工層、または紙の繊維、白紙断裁の時の断裁くず、スプレーパウダーのかたまりカバー類についていたゴミ、ヤレ紙についていたゴミなどです。続いて具体的な原因について説明します。

(1)紙むけ
 紙粉、断裁時の切りカス(カッタダスト)や紙表面がむしり取られたものなどが版やブランケット表面に付着し発生しやすいです。再生紙の場合、繊維のが長さはバージンパルプを比較し1/3〜1/7と短いため、紙の表面強度が下がり、紙がむけて発生しやすくなります。

(2)インキカス
 インキカスによる発生の場合、残肉のインキカスや乾燥皮膜のインキつぼへの混入が主な原因です。

(3)インキローラ
 インキローラに付着したインキの乾燥皮膜などが剥がれて発生します。

(4)ゴミ、汚れ
 室内のゴミ、紙繊維くずが、印刷機のローラーカバーなどから落ちたものです。

(5)ヤレ紙
 ヤレ紙についているゴミです。

 

最後に対策について説明します。

(1)紙むけ
 インキに腰切りコンパウンドを入れてタックを下げるようにします。また刷り始めのブランケット表面の紙粉を確認してから、本刷りを行うと良いです。

(2)インキカス
 インキ缶内に発生している乾燥皮膜やゴミをインキつぼに入れないように注意します。

(3)インキローラ
 インキローラにたまっているカスなどは定期的に清掃し、こびりついる場合にはローラを取り外して、機外で作業します。その際には洗油と水を混ぜた液をつくり、ゴムローラーを回しながら、パーミストン(軽石の粉末)をつけた目の細かい紙ヤスリで手入れします。

(4)ゴミの汚れ
 5S活動(整理、整頓、清潔、清掃しつけ)を実施し、常に機械回りを清潔にし、特に表面から見えないところは念入りに行います。

(5)ヤレ紙
 日頃のスキルアップを図り、刷り出し、見当合せの時、ヤレ紙を使用しないようにします。ヤレ紙を使用した場合、紙へのインキ転移が悪いので、インキローラ上には、インキが余った状態になっています。この状態で白紙を通すと、色調が変わってしまい、色調合わせをし直さなければならなくなります。刷り出し時に、白紙を使用すればこのような二度手間が省けます。

 

 以上のことから印刷には、トラブルがつきものですが、検品で事前に少しでも防げればいいなと思っています。

 

 


デザインだって文脈だ!

五反田営業所 デザイン室のHKです。

まだ梅雨のジメジメが抜けない7 月。海や山でめいっぱい遊べる夏の始まりを心待ちにしながらこの記事を書いています。普段あまり文章を書かないので、うまくまとめるのはなかなか難しいですね。
特に文脈が整ってないと、何を伝えたいかがわからなくなります。

実はデザインの仕事でも、この文脈にあたる「コンテキスト」を考えることがとても重要とされてり、物事の前後関係やその背景にある状況・理由などを指す言葉としても使われています。私たちの言うコンテキストとは、その根底にある人の気持ちを探ります。

こんなことは、ありませんか?

クライアントとの打ち合わせで「この商品を売りたい」「どんな人に売りたい」まではヒアリングできても、その先にある「根底の気持ち(深層の欲求)」まで見えてこないことが多いのです。実際にその商品を買った人は、それでどうなりたいと思っているのかがとても大事であり、そこが理解できないと、何かうわべだけのデザインになってしまいがちです。

例えば、「美容院に行きたい」女性がいるとします。
この場合の表向きの欲求は、
・なんだか髪型を変えたいな
・髪をキレイにしたい 
・キャンペーン中だから切ろうかな… などでしょう。

しかし、深層の欲求には
・友達や恋人に髪型をちょっぴり自慢したい!
・メイクはあまりできない職場だから、せめて髪だけでもかわいくしたい!
・SNS に載せたいから見栄えする美容院がいい!
・最近、忙しくて疲れちゃったからココロから癒されたい など…

表向きでは見えてこない、または本人も気づいていないこと、普段悩んでいることなどが深層の欲求としてあるかもしれません。
このコンテキストを理解し、うまくデザインで突くことができれば、より効果的な広告物になるかもしれません。


おっと。文字数が終わりに近づいてきましたので、また、機会がありましたら。

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組版、今やむかし…

生産部のHです。

 今年も早いもので上半期が終わりました。3月入社の新人社員たちも研修期間が3か月を過ぎ、徐々に実践へと進んでいる頃ではないでしょうか。

 さて、ここ数回のブログでは「データベース」を応用した組版現場での実務を紹介しましたが、ちょっと基本に戻ってみます。
 二年ほど前ですが「いまさら計算ですか?」というタイトルのブログを書きました。「いまどき」では計算なんてですが…では何故かつての電算写植では計算が必要だったのか? 軽くですが、そこに触れてみよう思います(計算のしかたは、ブログ「いまさら計算ですか?」を参照)。

 

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★写真より

 

 画面には上記のような命令文が並んでます。解説しますと、
1.「指1」から「符復1」までが、版面を構成する最小限の指令となります。
2.「728-1028」→仕上りサイズ
3.「600-844.5」→版面サイズ
4.「1-2-46-288-24」→横組み・二段組み・46行・行長288Q・段間24Q
5.「Y12Q行オ18.5」→本文グリッドの指定(横12Q行送り18.5H)
…と、こんな感じ

 「4と5」の指定をもとに「3」の数値を出します。この計算が狂うとエラーとなり組処理の中断やガタガタなものが出てきます。つまりは、この計算が出来ないと確認用のプリント出力も出来なかったのです。この辺りは実にキッチリとした組版って気もしますね。
 こういった計算だけは、今の人にも理解をして欲しいところです。

 

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フロアに残る最古の機械

 

 これは基本的にテキストエディターの機能しか無いので、出来上がりの確認はプリントを出してからです。画面でプレビューを確認しながら作業する現代のDTPとはアプローチが異なって、頭の中で構図を組み立てるんですね。

 余談ですが、ワタクシの最初の機械は上記の機械からモニターと8inchフロッピーのドライブを取ったもの。本体としてはキーボードのみ、そこに紙テープをセットする装置があるだけでした。紙テープは「記憶媒体」です。

 

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入力用のさん孔テープ(紙テープ)

 

 モニター無しなので集中力がすべてですね(笑)今日ではAdobeのCreativeCloudを使って仕事をしているのですから、もう何十年…組版をやってるのだろう・・・

 個人的には、そろそろ第二の人生って気もしますが、また次回では何か役立つモノを紹介できると良いですね

 


映像のつなげ方

システム部のNです。

映画は一枚の絵画とは異なり、カットの連結によって構成されています。
物語を伝える上でカットの順番は重要であり、組み合わせ次第で視聴者が受ける印象は180度変わります。以下は一例です。

① 主人公が車を運転しているカット
② 主人公が家のドアを開いて中へ入るカット
③ 主人公が浴室でシャワーをあびているカット

これらは①~③の順につなげて映すことで
「主人公は自分の家に帰って一息ついているのだな」
というように視聴者は理解するのです。

では、順番を変えるとどうなるのでしょうか。

① 主人公が浴室でシャワーをあびているカット
② 主人公が車を運転しているカット
③ 主人公が家のドアを開いて中へ入るカット

以上の順で見た場合
「主人公は誰かの家でシャワーを浴びてから自宅へ帰った」
「主人公は自宅でシャワーを浴びてから誰かの家へ向かった」
という別の解釈が生まれるのです。
もちろんこれらは①よりも前のカット、あるいは③より後のカットが何かによってさらなる解釈を生みます。

このように個々では独立した映像であっても、連結して互いに影響を与え、一つの物語として成り立たせるのが映画なのです。

以上のテクニックを活かせば映画に限らず、ご家族の思い出の映像などもよりクオリティが高い作品に仕上がることでしょう。

ありがとうございました。

 


テキスト変数による柱で注意すること

DS課のNです。

 今回はテキスト変数よる柱について,注意すべきことを話をしていきたいと思います。
 テキストに変数をリンクさせ,変数を編集すればドキュメントすべてのインスタンス(変数を挿入したテキスト)を更新できる機能がテキスト変数です。
 各見開きのタイトルを柱としても使用したい場合などは,テキスト変数の機能を使用すれば自動的に柱を作成することができます。

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 ただし,見出しを複数行になる場合は注意する必要があります。『改行』で行を増やすと下図のようになります。

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 改行が反映されてしまい柱が切れてしまいます。『強制改行』では改行の箇所に『アキ』ができてしまいました。

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 強制改行の場合は対処法として,テキスト変数編集項目の『使用:ページの最後』に変更することでアキを後ろへ移動させ,『オプション:区切り約物を削除』にチェックを入れることで,アキを消すことができます。

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 テキスト変数での自動化は便利ですが,機能を把握していないと事故につながる可能性も高い機能だと思い,これからも学んでいきたいと思いました。最後までお読みいただきありがとうございました。


※使用ソフトは『Windows InDesign CC2015』を使用しています.

 


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