大量生産できるわけ

DS課のAです。

那須工場の大きな特長を知ってもらいたいのです。それは、

 『大量生産が得意だ!』

ということです。

 那須工場は1990(平成2)年6月に設立されて26年目に入りますが、現在では組版専門のオペレータが13名、テキスト加工で40名の人材を擁しています。

 組版オペレータのほとんどは電算写植を経験しているベテランばかりで、テキスト加工のメンバーでもオペレータ経験者が多数います。

 わが社の主力アプリケーションは、AdobeのInDesignとモリサワのMC-B2です(一部EDICOLOR & QuarkXPress & 写研もあります)が、那須工場のほとんどのオペレータが複数のアプリケーションを使いこなし、仕事の状況でアプリケーションを使い分けています。これだけの人材をそろえている印刷会社はそうは無いと思います。

 僕自身は写研組版とPageCompは経験していませんが、写研ファンクション・文字入力を教わった後は、QuarkXPress、EDICOLORとMac畑で育ててもらい、その後MC-B2、今はInDesignをメインに仕事をしています。

 「テキストデータの変換・加工・修正」、「図表の作成」、「画像の加工」、「組版」までの全作業工程を一人で行っている印刷会社は多いのですが、那須工場ではすべての作業工程が分担され、各部署が効率のよい仕事を行い、スピーディーに組版オペレータに文字データや図表の素材が渡せるように、独自の仕組みを作っています。

 その日の仕事量や納期、また仕事の難易度や性質によって、どの工程にウェイトを置くかを考えながら、大量の原稿が入稿した場合でも、柔軟な対応が可能な状態になっています。

 部署や工程が多くなることで「情報の共有や意思の疎通が難しくなるのでは?」と思われるかもしれませんが、みんなとてもフランクで、職責の上下はもちろんありますが、相談や情報の伝達はスムーズにおこなえる環境です。そしてなによりみんな若い(平均年齢34.5歳)です。那須工場の中では、僕は年配組に属しています(僕38歳)。

 また、今後詳しく書きますが、InDesignではScriptを使った自動組版、MC-B2は大量ページの一括処理や数式に強いので、それぞれの特性を最大限に生かす工夫もしています。

 僕が年配組だというのはさておき、そういった理由で、那須工場では大量生産ができるのです。