不透明マスクでかすれ表現
編集部のBです。
今回はイラストレーターの「不透明マスク」を使います。
不透明マスク機能は大雑把に言うと、マスク側オブジェクトの白い部分を表示して、黒い部分を不透明度で隠してしまう機能(反転も可能ですが今回はこの前提で。)です。
昔からあるクリッピングマスクと違うのは、トーンの表現が可能であるという事です。
【マスク側にモノクロのトーン表現を使用すると、不透明度で表現してくれる】
クリッピングパスと違い、複雑なものでもマスク側1枚で表現でき、大変便利です。今回はこれを利用して水墨の雰囲気のある表現を作ってみます。
先に手順として説明すると、
1.ぼかし表現を使用した文字に不透明マスクでかすれの表現を加える。
2.1を重ねて奥行きを出す。
の2工程だけです。
【元になるテキスト】
元になるテキストに対して、アートブラシ(チョーク)で作ったオブジェクトで不透明マスクをかけます。表現として奥行きを出したいのでアートブラシの目の細かさと向きを変えたものと2つ用意します。
【A テキストにはぼかしを入れ、大きめのチョークでマスク】
【B テキストにはAよりぼかしを入れ、方向を変えた細かめのチョークでマスク】
さらに、水墨のにじみが広がった表現を出したいので、線で太らせて光彩で広げたものも用意します。
不透明マスクを応用して、印鑑風も作りましょう。
文字表現を全て重ね合わせ、和紙画像の上に配置して完成です。
【拡大】
暑くなって蝉も鳴き出す季節へ突入しますが、皆様お体ご自愛ください。