戦略について

営業部Kです。

今回は、戦略について学んだことを書いてみたいと思います。

「戦略」とは、「方法」「道筋」「計画」「プラン」「ルート」などといった言葉で示されることが多いようです。
このことから、「戦略とは、現在地と目的地を結ぶルート」と例えることができます。

「現在地(現状)」と「目的地(目標)」を明らかにし、その現在地と目的地を結びつける方法を考える。シンプルな言い方をすれば、このようなことです。

「現在地」とは、今私たちが置かれている状況です。それは、常に変化しています。優れた戦略を立てるためには、現在地の確認がとても重要なことになります。
現在地をはっきりと正確に把握しなければ、目的地もぶれてしまうのです。

目的地とは、現在地に依存した「不確かな未来」のことでもあり、本質的に「幅」を持っています。

ポイントとして

・「現在地」は客観的な事実で出来ている

・「目的地」は現在地に依存し、かつ幅のある「未来」のことである

ということです。

「現在地」を把握するために何を行なわなくてはならないかは、情報収集と分析です。特に重要な情報は、「顧客情報」だと思います。
お客様が何を望み、何に困っているのかを競合他社よりも正確に知っていれば、
自社にとっての「目的地」が決めやすくなります。

「目的地」に目標が定まれば、それに近づくための「ルート」=「戦略」を立てることが出来ます。

この情報収集と分析に関しても、正確に把握する力を養うには、かなりの努力と学習が必要になってきます。
ただ、情報収集力と分析力を身に付けなければ「現在地」である、現状の把握が不確かなものになってしまい、不確かな「目的地(目標)」にしかなりません。
これでは、戦略も不確かで頼りないものになります。

私の読んだ本の中に、次のようなコラムがありました。

 フェラーリの競合とは?

 「フェラーリと言えば超高級車の代名詞。そんなフェラーリの競合とはいったいどんな企業でしょう。
 実は、フェラーリの競合は、トヨタやホンダといった、他の自動車メーカーではありません。
 フェラーリのように1台で2千万を超えるような高級車を購入する層というのは、そもそもすでに自動車を何台も所有しているはずで、フェラーリが1台目という顧客は少ないでしょう。
 ですから、フェラーリを買おうかなと考える人が、フェラーリと比較して購入を迷うのは自動車ではなく、小型飛行機やヨット、2件目の家や絵画、宝石などです。
 つまりフェラーリのような商品は、その自動車としての性能や価格を他の自動車メーカーとは全く競ってないということであり、フェラーリは自動車ではなくて、お金持ちのための嗜好品というカテゴリーで顧客の興味を争っているのです。」


真の競合が誰であるかを理解するためにも、顧客情報、自社情報、業界のマクロ動向、競合情報をしっかり収集し分析を行なわなければならないと感じます。