ハードウェア・ソフトウェアの変化・対価

DS部FN課のIです

この業界に20年以上おりますが、当時から比べるとPCの必要率が100%となったと感じます。

DTPの波が押し寄せ、アナログ製版が年々と減り、DTP専用機器からMacintoshで作業することが当たり前となりました(当時のDTP用機器でもB5サイズの写真を角度変更させるのに約30分はかかりました)。

DTPソフトウェアもMacintosh用がバージョンアップされ使い勝手も良くなり、手作業がほぼなくなりました。ただ、そのころからWindowsの台頭がはじまり、Macintosh専用ソフトだったものがMacintosh/Windows両対応となってきました(誰でも彼でも何をするわけでもなくWindows 95を買った、よくわからないブームでした)。

そのせいかWindowsユーザーが爆発的に増えましたが、デザイン系のソフトはMacintosh系の方が優れており出版・印刷系ではWindowsは中心にはなりませんでした。

その後インターネットが普及をはじめ、さらにWindows普及率が上がりMacintoshのApple社がつぶれてしまうのではといった所までいきました。かのスティーブ・ジョブズがApple社に復帰しMac-OSの進化、スタイリッシュなiMacと同社が息を吹き返すこととなりましたが、Windowsのシェアは、ほぼ万全となりました。そのためソフト会社はMacintoshソフトよりも90%のシェアを誇るWindowsで売れるソフトにシフトしたため、消えてしまったソフト・ソフト会社がいくつもありました。

ただ出版・印刷業ではいまだにMacintosh神話というのでしょうか、使い勝手のよさによるこだわりでしょうか、未だに90年代のハードとソフトを使って出版物を作成しているところもあるようです。

同じ様な年代で携帯電話が普及をはじめ、常に最新鋭機種をといった流れができ、常に買い換える事が当たり前となり、現在人気機種のiPhoneにいたっては毎年新モデルが出ている状態です。それに併せてかMacintosh-PCも年1回のバージョンアップをしています。そのためソフトの互換性が低くなり、場合によってはもう一台、さらに一台と用意しなくてはならなくなります。スマートフォンなら金額的にいくつか用意できると思いますが、業務用ハードは合わせてソフト・フォント等を導入しなくてはなりません。その上置き場所にも困る一方です。

その点Windowsは2~3年くらいの間隔でバージョンアップをしますが、互換率が高く無理に最新鋭にしなくてもなんとかなる事が多いです。

業務用として対価費用を考えるとMacintoshよりは多少性能が劣りますがWindowsの方が軽くなると思います。