The difference between Nasu Factory and Kameido Factory

DS課のAです。

 良いタイトルが浮かばなく、英語表記でごまかしていますが、「大量生産できるわけ」の3回目スタートです。

 今回は初校の作業に関して、那須工場と亀戸工場での作業内容の違いをお伝えして、那須工場の特長を知ってもらいたいと思います。
 念のために言っておきますが、内容を読み間違えると「那須工場は早い⤴」、「亀戸工場は遅い⤵」、とバチバチ火花が散ってしまいますので、くれぐれもとらえ方を間違えないようにお願いします。
 あくまでも那須工場は初校組版に特化した工場ですし、亀戸工場は再校以降から最終工程が主な作業になります。

 まず、亀戸工場での初校の進め方ですが、基本的には最初から最後まで一人で行っています。
 具体的には、お客様からのデータをテキストに変換、InDesignに手動で流し込んで、手作業でタイトルや見出しなどのスタイルを当てて、赤字も修正していきます。表も作成し、場合によってはトレスを書いたり、写真の加工も行ったりします。
 同じ体裁での大量生産には向いていませんが、体裁が頻繁に変わるものや、デザインをしながら進める特殊な仕事では向いています。

 那須工場での初校の進め方は、以前にも書きましたが細かく分業制になっています。
  ①お客様から届いた様々なデータをテキストデータに変換して、原稿どおりにまとめる。
    ↓
  ②変換したテキストデータの体裁を整えて、編集用に加工する。
    ↓
  ③テキストデータの赤字修正と自動組版用のタグ付けをする。(←ここが重要!
    ↓
  ④InDesign・MC-B2上で図表などの素材の作成(トレス作成・写真加工は別の部署)をする。
    ↓
  ⑤組版オペレータにテキストデータや図表などの素材を渡し、InDesign・MC-B2で組む。
    ↓
  ⑥校正して出稿。

 大きな特徴としては、InDesignでの組版は、テキストにタグ付けをしてJavaScriptで自動的に組むことができるので、非常に効率的です。
 今回動画を載せていますが、JavaScriptは、様々な作業の自動化をするためのプログラムのことで、那須工場では、InDesign上の任意の箇所への文字の挿入、見出しやカット、コラムなどを自動で挿入するプログラムを作成し使用しています。

 

 

 処理の遅いJavaScriptで動かしているので、なんとなく動きが見えますが、決められた記号の場所に文字が移動したり、見出しが入ったりしています。実際に仕事で使っているJavaScriptは、動きが速いので、処理の工程は見られません。
 レイアウトなどは手作業になりますが、それ以外はほぼ自動で組むことができます。体感としては、手作業で組むより10倍は早く組むことができます。
 JavaScriptはとても便利なので、さらに改善をしながら使っていきたいと考えています。

 自動組版はできるようになりましたが、最後は人の目と手にかかっていますので、各部署・各人のスキルアップを図りながら、高品質・短納期・低コストに挑戦していきます。
 那須工場の皆さん、宜しくお願いします。