事 例
「和合亮一詩集『QQQ』」
思潮社 様
今回、思潮社様の書籍「QQQ」の帯を印刷させていただきました。通常の印刷とは少し異なり、黒色の紙に蛍光インキで印刷をするというものでした。普通に刷るだけだと蛍光インキはまったく見えなくなってしまうため、オペークホワイトという白のインキで下地を印刷してから、蛍光インキをその上に印刷しました。白のインキも一度だけの印刷だと調整がうまくいかず、蛍光インキがきれいに乗らなかったため、白のインキを二回刷ってから蛍光インキを乗せることで、きれいに印刷することができました。
<紹介文>
問いの礫
わたしたちそのものがこの風景だ?
もはや疑問そのものが?
牛の姿をしている?
(「QQQ」)
「わたしは夜になると/寂しい場所にある大きな刑務所へと歩きます/道なりが続いていて車も人もいないのです」(「蛾になる」)。騒然とした無人の現在を超え、全身で立ち上がる絶対的な問い。「現代詩手帖」連載時反響を呼んだQQQを収録、和合亮一が挑む未来のためのシュルレアリスム! 装幀=中島浩