H-UV機について

03/07/17

江戸川工場のOです。

 三報社では2016年の10月にA全判H-UV(ハイブリッドUV)印刷機が導入されました。現在、H-UV印刷機だけで5機が稼働しております。H-UV印刷機の素晴らしい特徴に関しては、既に周知の事かと思いますが、今回は最大の特徴である『短納期』と『パウダーレス』について油性印刷機と比較しつつ、丁寧に説明したいと思います。

短納期について
 H-UV印刷機はUV印刷機専用のインキを使用し、紫外線を照射することでインキを硬化させ印刷物を瞬間乾燥させます。これにより『乾燥待ち』が無くなりました。
油性印刷機では片面を印刷した後に乾燥させインキの硬化を待ってから反対面を印刷し、反対面印刷後に再び乾燥させて後工程に移ります。即ち、印刷工程において2回の乾燥を必要としました(乾燥していない状態で印刷物を動かしてしまうと汚れの要因となります)。1回の乾燥に要する時間は用紙等条件によって違いはありますが、概ね半日程度です。2回の乾燥が無くなることで『乾燥』に要してた時間、『1日以上』の短縮が可能になりました。

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 H-UV機ではオレンジ部分の乾燥工程が短縮されます。

パウダーレスについて
 油性印刷機では印刷機から出てきた印刷物がデリバリ上で積まれていく際、インキが硬化していないために、重さでインキが付着し用紙同士が貼り付き合ってしまいます。この現象をブロッキングと言います。こうなってしまうと硬化していないインキ同士が密着した為の裏移り、又それらが剥がされる際に表面をキズ付ける紙剥けといったトラブルを招きます。ブロッキングを防止するのにブロッキング防止パウダーを使用します。印刷物がデリバリに積まれていく際に、用紙一枚一枚の間に散布され密着を防止します。パウダーは油性印刷機において必要不可欠で有り、非常に重要な役目を担っています。しかしながら、パウダーは印刷しているうちにデリバリ付近に堆積されていき、それらが塊となって印刷物上に落ちてしまう”ボタ落ち”など、本来トラブルを防ぐはずのパウダー自体が品質トラブルを招くケースもあります。H-UV印刷機では瞬間乾燥するので、パウダーそのものを必要としません。裏移りがしないのはもちろんのこと、パウダー自体が及ぼすあらゆるトラブルも回避されます。

 このようにスピード、品質において優れた性能をもつH-UV印刷機ですが、現在、四六全判、菊全判、A全判、菊半裁、全サイズのH-UV印刷機を揃えているのは当社江戸川工場だけです。このように設備環境を活かして、お客様の満足を追求するために技術力の向上に努めたいと思います。