下版データから版出力

江戸川CTPのWです。

当社では、下版データは完全リップ済みデータのPDF(JDF-JOB)で本社より江戸川工場CTP室のサーバーへ下版されてきます。

会社により下版データという解釈はさまざまで、小規模な会社だと生データ(ネイティブデータ)DTPソフトのデータでも下版データといってるところもあります。もちろん安全なのはリップ済みデータです。当社で使用している大日本スクリーン製のJDF-JOB(Outline PDF)は汎用性もありデジタルポジと言われるくらいで、データの受け渡しにもまちがいないデータです。

しかし急な直し、1文字とるとかゴミを消すとかはできません。生データ下版の場合はできますが出力する時にリップする為、文字化け、面付けまちがい、スミノセ、かぶせなどの製版処理が出力する時になるので思わぬ出力結果になることがあるので非常に危険です。

また当社では大日本スクリーン製のEQUIOS,Trueflowで効率のよい2サイト運用で版を出力してます。

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基本的にはリップ済みページ面付けデータを受け取りFlatWorker SE大貼りソフトウエアで付け合せ、殖版、面付けの刷版設計をして出力します。ものによっては加減焼きをして出力することもあります。

小規模な会社などでは2サイト運用はしていないでDTP工程で出力してるところもあります。FlatWorker SE大貼りもオプションなので使用しないで出力しているところもありますが付け合せなどが非常に大変になるのと、刷版設計が細かく設定でません。

その点当社では2サイト運用でFlatWorker SE大貼りを使用してますのでmm単位で刷版設計をして効率よく作業しています。

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刷版設計が完了したらいよいよ出力作業になります。出力には各機械別ドットゲイン値とアミ角度、スクリーン線数、ドット形状を選択して各出力機に出力命令をかけます。出力機は4台あり版サイズと特性を使い分け出力機に命令をかけます。

出力機はPT-R8900が2台、PT-R 8600が1台、PT-R 4300が1台あり最適な出力機に出力します。中でもPT-R8900は菊全で48版/時で高効率です。短納期、高品質が問われる時代に効率よくスピーディーに出力できます。

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ざっくりとですが、下版データから版出力のワークフローを書いてみましたが、中間工程はどんどん短縮されていく傾向は加速されると思います。ゆくゆくはデジタル印刷機(版レス)が主流になる時代も近いのかもしれません。…???

すでにオンデマンドもだいぶすすんできていますので日々新しい技術に対応していきたいと思います。

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