印刷機の最大着肉サイズ

江戸川工場 工務Fです。

今回からブログを担当することになり、何を書けばいいのかと思っていましたが、日頃の業務に関係することを書こうと思います。

まず、今回は当工場の印刷機の最大着肉サイズについてです。当社の機械台数は全部で22台稼動しております。サイズ毎の機種で分けると5種類の機械に分類されます。当工場の印刷物のほとんどのものは、後工程を経て製品となる為、着肉寸法のことを考慮して印刷設計を立てる必要があると思われます。以下に一覧を載せますのでご参照願います。

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以上が着肉寸法一覧になります。

機械構造上は、用紙幅方向及び咥え尻も全て着肉するようになっていますが、全部にインキを付けるとブランケットを汚し、それが用紙に反映され不良品が発生するので通常3mmの余白が必要とされているのでそれを考慮した着肉寸法となっております。

なお、A全機の菊全判用紙の着肉寸法については、機械の大きさが菊全機より小さい為に、以上の様な寸法となっております。

また、ベタ物に関しては、余白3㎜だと用紙が機械上でカールして排出されるためコスレ等の事故を引き起こします。そのような案件の場合は、余白を通常より余分に取っていただけるよう設計願います。何㎜余白を取ればよいかは、工場の方に相談して頂ければと思いますので宜しくお願い致します。

その他、後加工にてPP貼りがある場合の余白ですが、原則として咥え側は仕上がりより10㎜、咥え尻5㎜が必要です。その理由はPP加工時に用紙が機械の中を通る際、前の紙の咥え尻に次の紙が最低3㎜は上に重なって流れていく為です。

最後に中綴の場合には、ラップが最低7㎜は必要となりますのでその部分を着肉サイズに考慮しなければなりません。
以上の様に着肉サイズと後加工は密接な関係ですので日頃より注意して印刷設計に当って頂きたいと思います。