下版データからオンデマンド印刷

江戸川CTPのWです。

前回、下版データから版出力のワークフローを書いてみましたが今回は下版データから版を必要としないオンデマンド印刷のワークフローを紹介しようと思います。

オンデマンド用の下版データはCTP版出力用の下版データと同様に完全リップ済みデータのPDFで本社より江戸川工場CTP室のサーバーへ下版されてきます。ざっくりはCTPの時とあまり変わりませんが、下版データの中身がページ物だとペラ丁合の面付けになってます。物によっては普通の折面付けで4p8pの面付けのものもありますがオンデマンド印刷の場合丁合出力(ページ順出力)が可能なので折工程が不要になり断裁して表紙をくるむだけになります。

オフセット印刷との大きな違いは版が必要ないので下版データからダイレクトに印刷が可能になります。なので短納期、小ロットのものはオンデマンドにむいています。特にカラーのページ物だとオフセットでやると台ごと(16pや32p)の印刷になるので部数が少なくても時間と紙予備が多くコストがかかってしまいます。

ワークフローは基本的にはリップ済みページ面付けデータを受け取ったらオンデマンドのサーバーに用紙種類ごとのホットフォルダーに投げます。(ホットホルダーには用紙種類ごとにカラープロファイルが組み込まれています。)その後オンデマンドのサーバーにて用紙サイズ、種類、銘柄ごとのセッティング、カラーキャリブレーション、表裏見当などのセッティングをほどこしたら刷りだしを行い色調などを調整します。ものによっては2cシュミレーションといって、例えばC版を特色扱いにして4 原色のかけあわせを指定して擬似的に特色を作成するなんてこともします。

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当社のオンデマンド機はColor 800 Press(C800)とColor 1000 Press(C1000)の 2 台です。

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どちらもハイエンドモデルで特にC1000は光沢仕上げ印刷面を保護できるクリアトナー(ニスのような効果)と簡易製本(中綴じ、二つ折り等)ができます。

調整が完了したらいよいよ本刷りになります。合紙、排出トレー、部数の確認をして印刷します。


おおまかですが、今回は下版データからオンデマンド印刷のワークフロー等をざっくりとご紹介させて頂きました。オンデマンドというと昔はいまいちといった感じはありましたが、今はだいぶ進んでかなりよい品質になっています。


↓下記はオンデマンド機のスペックと用紙等情報をです。おおまかですが、ご参考にしてください。↓

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