色を見る

江戸川工務Fです。

印刷刷り出しのチェックを日々行っているのですが、まだまだ色調に関しては不明なことが多く、何色のインキ量を増やしたり減らしたりの指示が難しいです。毎日できるだけ多くの印刷物に触れて目を肥やしていきたいと思っております。

今回は、その日々の刷り出しチェックの中で感じたことを書きたいと思います。

よくカバー、表紙や品質要求度が高い案件に関して営業からの指示で「原稿どおりに」や「原稿に忠実に」と言う言葉を見たり聞いたりします。これでは中々印刷物のイメージ付きにくいのでそれだけではなく、「原稿どおりに。ただしこの画像の○○な部分がポイントです」と補足することによりこちらも品質に関しての着眼点もはっきりしやすくなり、出来上がりの印象はかなり違ったものになると思われます。

以上の様にイメージ(色調)の指示は、言葉での伝達が重要なポイントになるわけですが、イメージを伝える言葉は校正記号のように規格化されたものではなく、人によってその表現方法はまちまちです。各人の好みや記憶色(被写体として記憶している色。例えば「みかん色」や「空色」など)も異なる為、それを把握して正確に現場に伝達することはとても難しいことです。そこで、たとえば「色味」に関して正しく伝えようとする場合、以下の3つのポイントを押さえて下さい。

  1.  色相:色そのものの事で「赤っぽい方向に」とか色の名前を使って表現します。
  2.  彩度:色の鮮やかさの事で、現状より「鮮やか」か「くすんでいる」かのどちらかで表現します。
  3.  明度:明るさの事で、今よりも「明るい」か「暗い」かのどちらかで表現します。

これらのポイントを抑えてお客様とやり取りをしていき、色調に関する指示を明確にしていくことによりお客様の要望している品質の印刷物に仕上がっていくと思います。

また、これらのポイントに関しては、印刷刷り出しを確認する工務も現場に指示する際に重要であると思います。このことを踏まえて今後も刷り出し確認や色調に関する調整指示を明確にし、より高品質な印刷物を作り上げていける様に自身の「色見」のスキルを上げていきたいです。