2つの異なる絵柄をスキャニングして間違い探しをしてみた

IT・情報処理室のMです。

以前よりプログラミング言語のPythonによる画像解析に興味がありましたので、今回は若干絵柄が異なる2つの紙媒体をスキャニングして画像解析による比較を検証してみたいと思います(ちなみに左右の絵柄で間違いが5箇所あります)。

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画像を比較する際に同一データから作成された画像は座標値が一致していることが多く、Acrobatの『ファイルの比較』などのツールを使用して誤差の検知ができるのですが、紙媒体をスキャニングして比較する場合には、スキャニングする際に歪み生じてしまったり、座標値がズレてしまうため画像が完全に重ならないので、ツールを使用しても誤差の検知が難しいのが現状です。

そこで今回はPythonの画像解析ライブラリを用いて『1.スキャニングした2つの画像の座標値を補正』『2.座標値を補正した画像を使用して誤差の検知』の2工程にて画像の比較を実施しました。

1.スキャニングした2つの画像の座標値を補正

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2.座標値を補正した画像を使用して誤差の検知(類似性が約89%)

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比較結果としては誤差がいない箇所も検知してしまったのですが、画像解析時の閾値を調整することにより誤検知を減らすことができると思われます。

最後に、Pythonには画像解析のライブラリが多数存在し、比較的簡単にプログラムを記述することができるので興味がある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。