IGAS2022に行ってきました。

江戸川工場工務部のNです。

IGAS2022が11月末に開催されたので、先の見えない印刷業界の今後と情報収集のために行ってきました。

私が行った11月26日土曜日は2番目に来場者数が多かった目立ったようで、多くの人で賑わっていました。この業界だけではないですが、長引くコロナの影響から多くの会社が大変な状況と思います。しかし、当日は人の多さから嬉しく思えたのですが、実際の来場者数は開催五日間で33,078人と前回からまた減りました。過去の入場者数を表にしましたが、晴海でやっていた頃は10万人越えていたのに人数が減るってことは寂しい限りです。

過去の入場者数  
2018年 47,931人
2015年 56,553人
2011年 73,554人

 IGAS(International Graphic Arts Show)は世界四大印刷機材展となりますが、今年もやはり海外の方が見えていました。目立ったのはインドの方でした。中国はコロナで出国も入国も厳しく、チャイナプリントが昨年行われたばかりですから、居なかったように思えました。あるメーカーから聞きましたが、インド、韓国、フィリピンなどに○○が売れて、今回の期間で10台以上売れたとか、他国は景気がよくて羨ましい。
 
さて、実際の会場で私が感じたことですが、印刷というのは大量の複製物を作成するという物だが、その中には無駄もある。これからの時代は無駄を出さずに効率よく印刷物を生産する仕組みが必要になるんだと... 大手メーカー同士がSmartFactory*と称してそれぞれの機械と連動していたのも印象的でした。オペレーター一人で複数の機械を操作する時代なんてそう遠くないかも... そんな中でオフセット印刷機も現状は進歩しています。立ち上がりまでのスピードを上げ,生産効率が上がり、そのオペレーションも自動化されている。少部数も大部数も効率よく印刷できるでしょう。いっぽうインクジェットデジタル印刷機は、スピードこそ敵わない物の安定性や切替の早さスキルレスなど上げたらきりが無いほど素晴らしいと思う。使い方がはまればオフセット機よりいい物になるのは間違いないかな?オフセット育ちの私には???って感じですけど、一時は発売してたメーカー、開発を止めたメーカー、継続して進歩させたメーカー、新規に入ってきたメーカーとそれぞれの思惑があるのでしょうが、今後がどうなるのか興味があります。もう少し動向を見てもよいのかも...

*SmartFactory:製造現場で使われている各機器をネットワークを介して接続し,情報を共有、把握、蓄積から生産の効率的を図ることです。メリットとして人手不足の解消、生産性の向上と安定、熟練者の技術継承があります
オフセット印刷はこれからどうなるのだろうか?もちろん今の機械が無くなるなんて思ってませんが、コロナ禍による生活の変化、デジタル技術活用などでデジタル印刷機とオフセット印刷機で印刷する物の切り分けがこれからハッキリし、デジタル印刷機=少部数という枠から、デジタル印刷機と全行程を含めた生産方法を作り上げて行くのだろうと思いました。

 次回IGASは開催するのだろうけど、また来場者数が減り、各メーカーは日本で展示会を開催してくれるのか不安ですが、業界が賑わってくれるよう切に願う次第です。