ストレス・マネジメント~睡眠編~
お久しぶりです。
映像技術について記載していたDTP3部のNでございます。
勤務して十年ほど時が経ち、社内の人々と多く触れ合うようになりました。
優しさが空回りする上司
期待を重圧と捉える若手
人間とは複雑です。
新しい技術を吸収するのは会社の務め。
しかし、それを扱うのは人間です。
社員のメンタルケアを怠ると、企業発展の妨げになります。
放置すれば生産性の低下、離職率の問題など話は大きく膨らむことでしょう。
今回は、現場で自治能力を高め、個人の「幸せ」を実現できる会社への第一歩、
「ストレス・マネジメント」について触れたいと思います。
職場のストレスに悩む方、または悩む人を助けたい方へ
少しでも参考になれば幸いです。
~ケース1~
例えば社員S君(ストレス君)がいたとしましょう。
S君の机は散らかっており、行動もおぼつかない様子。
見かねた同僚が話を聞くと
「仕事でミスをして上司にマークされている、周りにも白い目で見られている」
とS君は言いました。
周りに見られている……それは真実なのでしょうか?
同僚は職場環境を改善しに奔走すべきなのでしょうか?
ここで重要なのは、悩みを抱えるS君が「正常な状態かどうか」にあります。
ストレスの元には特定の悪人がいると思われがちですが、
自身で毒を生成し、世界を歪めているケースもあるのです。
~睡眠不足~
S君は話を続けます。
「土曜は友人と飲み会、日曜はライブイベントへ参加していた」
「寝不足で仕事をミスし、緊張して進行が遅れている」
「ストレス発散のため、会社の帰宅後はゲームを深夜までプレイしている」
どうやらS君はあまり眠ることができず、むしろストレス発散のために
眠る時間を割いているように見えます。
寝不足
↓
仕事のミス
↓
ストレス
↓
寝不足
↓
仕事のミス
↓
ストレス
という悪循環に陥っているのです。
ある大学の実験によれば、およそ6時間睡眠が2週間続いた結果、2日間徹夜した状態になる結果が出たそうです。
それらは「睡眠負債」と呼ばれ、自覚症状がないまま集中力・認知機能・運動機能の低下、そして極度の過労によるネガティブ思考を誘発し、「誰かに何かをされる・されている・自分はダメな人間」という強迫観念が付きまとうのです。
このような状態が続けば、やがて唐突な欠勤・抑うつ・不整脈・心筋梗塞のトリガーにもなり得ます。
つまり「死」が待ち受けているのです。
~解消方法~
緊急時は会社に申請をして睡眠時間を確保するのも重要ですが、
まずは身体をリラックスさせ、寝つきをよくする方法があります。
1.ねむる1時間前にはスマホやTV、PCの画面を見ない
2.夕方からはカフェインの摂取を避ける
3.ねむる3時間前にはアルコールの摂取を避ける
4.適度な温度の入浴
5.眠る1時間前から部屋を薄暗くする
6.いつもより1時間早く寝てみる
いかがでしょうか?
1~6の全てを実行できている人間はどれほどいるのでしょうか?
現代人は眠る直前まで脳がフル稼働している場合が多いため、
睡眠に入るための入念な準備が必要なわけです。
これらを実行・継続するだけでも、ストレス問題が解決する可能性があるのです。
~まとめ~
どんなに活発な動物でも、眠ることによって生きています。
むしろ生きたいから眠るのです。眠らないのは死んでゆくことです。
社会人は、娯楽と仕事が両立してこその人生です。
ストレスに悩む方はまず、上手な睡眠方法を試してみましょう。
悩む人を助けたい方はまず、職場環境よりも本人の状態をチェックしましょう。
今回のストレス・マネジメントの話は以上となります。
ありがとうございました。