那須工場データ入稿 あるある

テキスト編集課のGです。

 原稿が入稿する際にデータが添付されているものがほとんどです。しかし全てのデータがスムーズに使えるわけではありません。今回はデータがスムーズに使えかったケースをまとめてみました。

●データが開かない あるある
・データが壊れている。
・パスワードで保護されている。
・アプリケーションがない。
 たまに著者が使っているアプリケーションと同じものが無くデータを開くことが出来ないことがある。

●原稿とデータの内容が違う あるある
・全く違う
・著者名以外内容が全く違う
・文章の言い回しが違う
・原稿としてプリントしたときよりデータが更新されている

●文字化け あるある
・PDFで入稿
 PDFから文字を抽出すると文字が化けることがあります。文字化けに気付かずに出稿しない為に文字校正をしています。PDFに書き出す前の元データも有れば頂きたいです。
・Symbolフォント
 Symbolフォントを使ったギリシャ文字などはアプリケーション上で別のフォントにすると表示が変わったり、テキストデータに変換するとαはa、βはbの様にアルファベットに置き換わります。
 那須工場では対策としてMicrosoft Wordに取り込こみSymbolフォントの文字を置換してからテキストデータにしています。

●Microsoft PowerPoint あるある
 PowerPointにはノートというスライドには表示されない入力欄があり、図表のネームや説明が入力されていることがあります。原稿用にプリントしたときにノートの部分がプリントされておらず、原稿で図表のネームなどが無い状態になります。
 プリントの際に「印刷対象」をノートにするとスライドの下にノートもプリントされます。

 最近は、入稿するデータの8割がMicrosoft Officeです。WindowsとMacintoshで多少のズレは生じるものの互換性はあるのでテキストデータにするのに特に問題はありません。
 一昔前はワープロ専用機やMacintosh用のアプリケーションも多くありました。
 ワープロ専用機では東芝 RUPO、富士通 OASYS、SHARP 書院、NEC 文豪、Canon キャノワードなどが入稿していました。ワープロ専用機は無くてもデータ変換用のアプリケーションがあり、ほとんどの機種に対応していたためテキストデータに変換することは出来ました。
 Macintosh用アプリケーションではクラリスワークス、クラリスドロー、クラリスインパクト、AppleWorks、Mac版EG-wordなどが入稿していました。「開けません」とは言いたく無かったので、これらのアプリケーションに対応させるのも苦労しました。
 この頃は原稿に添付されたメディア(FD、MO、CD等)も一緒に入稿しており、全てのメディアのファイルフォーマットのチェック(Windows、Macintosh、ワープロ専用機など何で作られたファイルか調べる作業)とウイルスチェックをしていたので手間が掛かっていました。今では本社で入稿データを取り込みこれらの確認をしてから、通信で受け取るので手間が減り助かっています。