面付・台割とページデータ
DS部FN課のIです。
前回に続き、面付・台割に関係あるページデータについてです。
面付・台割を作成する時に仕上り・裁ち切りを設定します。
仕上り・裁ち切りも製本する上で重要な位置をしめ、ここを間違えると製本時にページの一部が切れたり、余分な所が残ったりします。
そのためページデータを作成するときに余白を入れたり、端まで絵柄を入れて製本時にきれいに見えるようにします。
上の写真のように、仕上がり部分のインデックス等は端まで作成することで、製本後見やすくなります。
端まで伸びていないと、紙の白い部分がでてしまいインデックスとして見えなくなってしまいます。
最近ではこの技術を工夫して、本の上・下・小口(開く方)に宣伝やイラスト等を入れてある本を見かける事があります。本の表紙や背が見えなくても本がわかるというのは、おもしろいと思います。
また、本の綴じ側も注意して作成する必要があります。
上の写真のように、綴じ側に文字や写真などが近いと読みづらく、無理にページを拡げることで、本を壊してしまうことにもなります。
デジタル校正が普及する前は、責了校正紙にボールペン等で仕上り・裁ち切り線を引いて確認することが普通でしたが、デジタル面付・校正が普及してからは、出力時に仕上り・裁ち切り部分に線(破線)を入れてチェック出来るようになりました。
しかしながらDTPが普及した現在では、画面でそこまで確認するのは難しく、実際に媒体となったときに気づく事が多いのも特徴です。