入力原稿への対応

テキスト編集課のGです。

 最近はほとんどの原稿にデータが添付されていますが、元からデータが添付されていないもの、データが使えなかったもの、手書き原稿などは手入力になります。
 今回は手入力原稿について書きます。

●ワープロ原稿
 ワープロ原稿を入力する際はOCR(工学文字認識:optical character recognition)を使います。OCRとはワープロ原稿をスキャナーなどで画像化し、画像の文字を解析してテキストデータに変換するソフトウェアです。
 OCRは手入力しない分速いですが、原稿によっては文字が小さかったり、かすれているとうまく認識出来ないものもあり、きれいな原稿でも認識率は90%程度です。字形が似ている文字で出力されることもあり(例 間が問になっているなど)、手入力したときよりも一字一句慎重に文字校正をしなければいけないので時間は掛かります。
 OCRで作業する前に一工夫しており、原稿にある赤や青など黒以外の色で入っている指示や直しは、OCRでそのまま読み込むと認識率が悪くなるので、Photoshopで黒以外の色を消して指示や直しを入れる前の原稿に近づけることで認識率を良くしています。

●手書き原稿
 OCRは手書き原稿が苦手なので手入力するしかありません。那須工場設立から働いているベテランの入力者が主に手書き原稿を入力しており、ボリュームのある原稿は写研のSAZANNA-SW(ブログの「まだ使っているの?」を参照)を使うこともあり圧倒的な速さで入力しています。

 少し前の話になりますが、Windows10への無償アップグレードの期間が終了しました。対象のWindowsには期間中に何度もアップグレードのお誘いが届きました。みなさんのところにも届いたのではないのでしょうか? その度にお誘いをお断りしていました。相手は工場内のすべてのPCですから数人で手分けしても労力を要する作業でした。
 ある日の朝、PCの電源をONにして1時間くらい放置していたら強制的にWindows10へアップグレードをしているではありませんか!! 仕事に支障がでるので慌てて元のWindowsに戻しました。
 試しに1台Windows10にアップグレードをしてみました。いま使っているWindows7と同様に使えるか試していますが、クリアできていないところもまだあります。
 今年の10月末でWindows7と8.1が販売終了になります。これからWindows10に移行していくかそれともWindows7を買い置きするか、判断に迷うところではないでしょうか?