紙とweb、(デザイン時とは限らないけれど)の「違い」 その3

DS部のHです。

今までいくつか紙とwebの「違い」を挙げてきましたが、個人的に一番大きな違いを感じること。
それは…
紙は作ったら終わりで、webは作ってから始まるという点です。

 自分も日々重々注意して作業しているのですが、紙の場合は印刷までいってしまうと後戻りのきかないものです。紙は作ったら終わりです。一方、webは完成してサーバーにアップしたものも気に入らなければ、あとから直せてしまいます。こう書くと、webの方が良いなあと思うかもしれませんが…、どちらも色々な想いを詰め込んで制作したものでも、刷り上がりを手に取り触れる喜びは紙にしかないことです。箔押しやエンボスといった後加工のことも考えてデザインしたものだと尚更現物に感動します(^ ▽ ^)/
 もちろんwebでも、グラデーションや影をつけたりして“ 飛び出して見える風”の表現はできますが、あくまでそう見えるだけで触って実感することはできません。

 前述した通り、webの場合は作ってからがスタートです。内容も日々更新して変わっていきますし、デザインの流行りの移り変わりも紙の世界より早いような気がします。いくつもの情報が並べられたタイルデザインが増えたと思えば、翌年にはスクロールすれば全部見ることができるシングルページのデザインばかりになったり…。数年前は立体感のあるアクアボタンばかりでしたが、今は半透明のゴーストボタンが流行っていたり…。
 古くなれば、webページはファイルを削除する1クリックで画面から消えてなくなります。頑張って作ったページだと、少し寂しいです(仕方ないですが…)。。。でも紙の場合はどれだけ古くなってもモノとしては残りますよね。あくまで制作した人の気持ちの話になってしまいますが…。

 印刷会社なので、どうしても紙びいきな意見になってしまいました(^^;;)、ですがスマホやタブレット、タッチパネルなど、この数年でどんどん進化していくwebの可能性は未知数です。レイアウトに拘れるのは紙という話を以前書きましたが、数年後には違ってくるかもしれませんね。