デザインが生み出すホントの価値①

五反田営業所デザイン室のHKです。

私たちが所属する五反田では、商業印刷を主に取り扱っています。
企業・教育機関・官公庁などの各種PRツールとしてチラシ・ポスター・会社案内・製品カタログ・ノベルティなど、依頼内容は様々です。

さて、私たちは普段無意識のうちに上に述べたようなたくさんの『デザイン』を目にしています。
が、そもそもそれらは何のために存在するのでしょうか?
PRツールを出している側(以降、クライアント)としては自社の商品やサービスを消費者に「知ってもらい、使ってもらう、買ってもらう」こと、つまり
『私にはこの商品(サービス)が必要だ!』
と思ってもらうことが、最終目的になりますね。

そしてこの商品やサービスを利用することで得られる恩恵や利益は、マーケティング用語で「ベネフィット」と呼ばれ、消費者が商品を買う理由となります。
今回はこのベネフィットという視点から、デザインの見方について少し書いてみようと思います。
ベネフィットには大きく2種類あります。商品例をパソコンとして考えてみます。

■機能的ベネフィット…物理的な価値 OS・CPU・メモリー・HDなどの機能・性能
■情緒的ベネフィット…心理的な価値 形がカッコイイ・色が好きなどの感情

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このベネフィットを効果的に伝えるのが私たちデザイナーの仕事になります。

『デザイン』というと、見た目の良さやインパクトの強さ、レイアウトの綺麗さなど表面的なことについとらわれてしまい、その商品のベネフィットが凝ったデザインで埋もれてしまうことも少なくありません。
また、デザインを選ぶ際は「この色が好き」や、「なんとなくカッコイイ」などと抽象的に判断されることもあります。
極端なことを言えば、一見「センスが悪いなぁ…」と感じるものも、実際の商品イメージとマッチしていたり、きちっとサービスが伝わる内容であれば、それは「価値あるデザイン」にもなりうるのです。
確かに見た目の印象はとても大事ですが、どうせならその商品を「知ってもらう」だけでなく「使ってもらう、買ってもらう」にまで惹きつけたいものです。

こういった少し違った視点で、通勤電車の車内広告や店頭ポスター、新聞、雑誌などの広告を見てみてください。

また、ベネフィットの詳細についてはまたの機会に触れられたらと思います。