Illustratorの「オブジェクトを再配色(ライブカラー)」を使って4色から1色にしてみる

システム部のNです。

Illustratorで、「複雑に出来たデザインのオブジェクトの色を4色から1色に減色したい・・・。でもオブジェクトを1つずつ選択して塗りや線の色を設定して行くのは面倒くさい・・・。」
そんな思いをした事はありませんか?

そんな時に役立つのが、Illustratorの「オブジェクトを再配色(通称:ライブカラー)」と言う機能です。これを使えばオブジェクトに使用されている全ての色を、プレビューしながら一括で設定できます。グループ化されたオブジェクト、パターン、グラデーション、ライブペイント、ブラシなど、どんなオブジェクトにも適用できます。

そこで今回は、CMYK版4色からM版1色となるよう一括でカラー変換する方法を例として説明していきたいと思います。

変換したいオブジェクトを選択して、Illustratorの「編集」メニューから「カラーを編集」の「オブジェクトを再配色」を選択します。

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オブジェクトに使用されているカラーが並ぶダイアログが表示されます。

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「指定」タブを選択して、プリセットの色数を設定します。今回は1色にするので「1カラージョブ」を選択します。

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OKボタンを選択します(特色等にしたい場合は、ライブラリより選択)。

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自動抽出された色で減色されます。

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下部のカラースライダーより、M以外の色を0%にしてMの値を画面上で確認しながら調整して完成です。

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今回は1色にする方法を説明しましたが、ライブカラーは「全体的に色を変える/特定の色だけを変える/2〜3色に減色する」等、様々なカラーバリエーションが作成可能です。
以前「Illustratorの複数のアートボードを設定」で書いた方法と組み合わせて、同じファイル内で複数のカラーバリエーションのパターンも作れたりします。

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ぜひ活用してみてください。

 


Photoshop CC2018の新機能

システム部のSです。

DTPの仕事をしている人なら人物の切り抜きに時間がかかってしまう経験が一度はあると思います。
なんとPhotoshop CC2018から人物を自動的に選んでくれる機能がついたそうなので紹介したいと思います。

まず、データを開きます。

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PhotshopCC2018の上部の選択範囲メニューから「被写体を選択」を選びます。

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すると、下図の様に選択範囲をとってくれます。

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ただ、万能ではないので「選択とマスク」を利用して髪の毛など細かい部分は修正する必要があります(調整方法は他にもあります)

現在のところ今までより時間短縮ができる。と言うことが大きなメリットだと思います。
今後、精度が上がることを期待したい機能です。(現在は解像度や人物と背景の差などに左右されます)

ぜひ、お試しください。

 


PDFから修正することの危険性・問題点

システム部のKです。

最近は、カバー・表紙のデータがIllustratorではなくPDFで入稿することが増えてきました。その場合はPDFを検証し、問題がなければ印刷用PDFに変換して出力という流れなのですが、まれに「PDFから修正してくれ」と言われることがあります。
ここで最初に言っておきたいのは、PDFは完成データであり、修正することを前提としたファイル形式ではありません。PDFからの修正は原則やらないのですが、編集用データの破損や紛失でやむを得ない場合はPDFを使い修正します。
最初に、もしPDFをIllustratorで開いたらどうなるのか?どういった問題が発生するのか?といったことを綴っていこうかと思います。
たとえば・・・
Illustratorで作成した文字組みをPDFで書き出し、そのPDFをIllustratorで開くと、図のようにテキストがバラけてしまいます。行ごとにバラけることもあれば、文字単位でバラバラになることもあり、文字アキも崩れてしまいます。この状態で文字修正を行うことは不可能となります。

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また、画像も崩れます。
画像の上で透明効果(ドロップシャドウなど)を使用した場合、透明効果と画像が分割され、品質の低下につながりトラブルが発生する確率が高くなります。もちろん編集することも不可能です。

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上記で紹介した二つはかなりの可能性で発生します。これ以外にも問題はありますし、未知のリスクもありえます。
また、web用PDFの場合はRGBに変換されており画像の解像度も下がっているため、印刷できる品質に達していません。PDFをIllustratorで開いた場合、どういった不具合が出てくるかは開いてみるまでわかりませんが、まず間違いなく問題は発生します。それだけPDFを修正するのはハイリスクなので絶対にやるべきではありません。

では、PDFから修正せざるを得ない場合、どういった対応をとるか?
簡単な修正であれば対応出来る可能性があります。たとえば、大まかに文字を削除する場合はPDFをInDesignにリンクさせ、上から背景と同じ色のオブジェクトを被せ、再度PDFを書き出せば問題なく対応出来ます。

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つまり、PDFそのものに手を加えるのではなく、PDFを部品として扱えば修正の対応が取れる可能性があります。ただし、背景の状態によっては対応出来ない場合もありまし、編集用データが存在する場合、PDFと差異が発生してしまうのでデータの管理に問題が出る可能性があります。
また、Illustrator以外にもInDesignやWord&Excel、その他のソフトからでもPDFは書き出せるので、作成ソフトやPDFのバージョンによって対応できる・できない・ここまでなら出来る・・・といった違いが出てきます。

PDF入稿には大きなメリットがありますが、「PDFだから大丈夫」と過信をしていると思わぬトラブルが発生することもありますし、完成データである以上取れる対応にも限りがあります。そうならないためにも、まずはファイルのバージョン確認・検証から作業内容を理解し、正しくファイルの管理を行うことがリスクの低減につながり、結果的に品質の向上に繋がるということを意識して、日々の作業に取り組んでいきたいです。

 


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