オフセット印刷とオンデマンド印刷

30/07/17

DS部のSです。

オフセット印刷とオンデマンド印刷の一番の違いは、印刷の際に“版”を出すか、出さないかです。
版を使用して印刷するのがオフセット印刷、版を使用しないで印刷するのがオンデマンド印刷です。
オフセット印刷は“版”を使用して4色のインキ(CMYK)と他に特色を使用して印刷します。
一度に大量の印刷を行う事が出来、写真や文字が精細かつ綺麗に印刷できます。
オンデマンド印刷は“版”を使用しないので、低コスト・スピーディな対応で印刷が出来ます。
加えて、気をつけたい点を紹介します。

【オフセット印刷】
オフセット印刷時での出力用JOBの作成で、無線綴じの場合は、ノド側に裁ち落とし部分があるため、印刷時に紙の白地が出ないように、データの作りや絵柄によっては、ノド側の裁ち落とし部分のデータを作成しなくてはならないし、左右見開きの画像に関しては注意しなければならないので、途中から変更するのは大変に効率が悪く、時間が掛かってしまいます。

網代綴じ

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無線綴じ

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【オンデマンド印刷】
オンデマンド印刷時での出力用JOBの作成では印刷サイズでデータを作成し、下記の印刷サイズを選択して、JOBを作成します。

オンデマンド印刷サイズ
B版8切(270 × 381)
四六判8切(272 × 392)
AB版8切(272 × 428)
A版4切(312 × 438)
菊判4切(316 × 468)

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オフセット印刷でもオンデマンド印刷においても出力用JOBの作成時には、正確な指示がな
いとスピーディに仕事が進みませんので、正確な指示をお願いします。

 


H-UV機について

03/07/17

江戸川工場のOです。

 三報社では2016年の10月にA全判H-UV(ハイブリッドUV)印刷機が導入されました。現在、H-UV印刷機だけで5機が稼働しております。H-UV印刷機の素晴らしい特徴に関しては、既に周知の事かと思いますが、今回は最大の特徴である『短納期』と『パウダーレス』について油性印刷機と比較しつつ、丁寧に説明したいと思います。

短納期について
 H-UV印刷機はUV印刷機専用のインキを使用し、紫外線を照射することでインキを硬化させ印刷物を瞬間乾燥させます。これにより『乾燥待ち』が無くなりました。
油性印刷機では片面を印刷した後に乾燥させインキの硬化を待ってから反対面を印刷し、反対面印刷後に再び乾燥させて後工程に移ります。即ち、印刷工程において2回の乾燥を必要としました(乾燥していない状態で印刷物を動かしてしまうと汚れの要因となります)。1回の乾燥に要する時間は用紙等条件によって違いはありますが、概ね半日程度です。2回の乾燥が無くなることで『乾燥』に要してた時間、『1日以上』の短縮が可能になりました。

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 H-UV機ではオレンジ部分の乾燥工程が短縮されます。

パウダーレスについて
 油性印刷機では印刷機から出てきた印刷物がデリバリ上で積まれていく際、インキが硬化していないために、重さでインキが付着し用紙同士が貼り付き合ってしまいます。この現象をブロッキングと言います。こうなってしまうと硬化していないインキ同士が密着した為の裏移り、又それらが剥がされる際に表面をキズ付ける紙剥けといったトラブルを招きます。ブロッキングを防止するのにブロッキング防止パウダーを使用します。印刷物がデリバリに積まれていく際に、用紙一枚一枚の間に散布され密着を防止します。パウダーは油性印刷機において必要不可欠で有り、非常に重要な役目を担っています。しかしながら、パウダーは印刷しているうちにデリバリ付近に堆積されていき、それらが塊となって印刷物上に落ちてしまう”ボタ落ち”など、本来トラブルを防ぐはずのパウダー自体が品質トラブルを招くケースもあります。H-UV印刷機では瞬間乾燥するので、パウダーそのものを必要としません。裏移りがしないのはもちろんのこと、パウダー自体が及ぼすあらゆるトラブルも回避されます。

 このようにスピード、品質において優れた性能をもつH-UV印刷機ですが、現在、四六全判、菊全判、A全判、菊半裁、全サイズのH-UV印刷機を揃えているのは当社江戸川工場だけです。このように設備環境を活かして、お客様の満足を追求するために技術力の向上に努めたいと思います。

 


PP加工とニス加工

23/04/17

 江戸川工場のOです。
 印刷物の価値を高めるPP加工(PP貼り)とニス加工(ニス引き)についてそれぞれ簡単に書きたいと思います。

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 "PP"とはポリプロピレン(PolyPropylene)の略称であり、熱で成形できるプラスチック樹脂です。比重が軽く家庭用品はじめ様々な用途で使用されており、耳にしたことがある方も多いかと思います。PP加工とは0.015mm程の薄いPPのフィルムをラミネーターにより印刷物の表面に貼ることで、印刷物の表面上をキズやコスレから保護し、見た目や手触りにも変化を持たせる加工です。書籍や雑誌等のカバーや表紙でよく見る"つるつる"したアレです。光沢があり"つるつる"手触りが特徴の「グロスPP」と、光沢を抑え"しっとり"した手触りに落ち着いた仕上がりの「マットPP」が一般的です。耐摩擦・光沢共に表面加工の中で最も高いのが特徴です。
 非常に優秀なPP加工ですが、知っておかなければならない事もあります。1つに表面上にフィルムを貼り付けることで色が変化して見えてしまうことがあります。濃度が上昇したようになり、ものによっては赤みが強く見えます。これはインキの成分による問題であり、変化自体を避けることは出来ません。よってPPによる色調トラブルを防ぐには、色の変化について事前によく知っておく必要があります。2つ目にPP加工では一般的に4/6判135kg以上の用紙を使用します。135kg以下の用紙の場合、ラミネーターでフィルムを圧着させる際の高熱によりカールやシワが発生してしまう為です。

 同様の効果を目的とした加工に"ニス"があります。OP(オーバープリント)ニスと言い印刷機に通して加工を施すことが出来ます。ツヤ(光沢)を出すグロスとツヤを抑えたマットの2種類が有り、塗ることで表面を保護します。ラミネーターを必要としないため、低コストかつ短納期で仕上げることが可能です。又、PP加工では難しい4/6判135kg以下の用紙にも加工を施すことが可能です。但し光沢や耐摩擦において表面加工の中では最も低く、PP加工と比べると大きく劣ります。

 2015年に江戸川工場にもPPラミネーターが導入されたことに際して、表面加工の中でも江戸川工場にフォーカスしてPP加工とニス加工について基本的な所を書きました。三報社では書籍を多く扱っており、表紙カバー等などで表面加工はよくみられます。印刷の現場に直接的な関わりのない方でも予備知識として知っておいて損は無いかと思います。

 


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