お別れ

17/09/17

江戸川工場 工務Nです。

 先日、工場内の古い1色両面機を搬出しました。私が印刷オペレーターとして現役の時ですから、今から30年前に当時働いていた印刷会社でバリバリに動いていた機械と同型の機械ですが、当時はこの機械が沢山の印刷会社で動いていたのだと思います。その会社でも4台が稼働していましたし、三報社でも5台が稼働していました。時代の流れとともに紙面上に写真やアミが多く使われてくることによって徐々に印刷する物が減ってゆき新たな機械へと移行してしまいました。そして、ついに最後の一台がお別れの時がやってきたのです。
 この機械は、BBタイプといって紙に対して上下のブランケットでプレスされ印刷する方式でした。BBのBは「Blanket(ブランケット:ゴム胴)のB」を表しています。このタイプでは、今の圧胴タイプに比べると写真などの鮮明さが落ちてしまい品質を求められる現在では使える仕事が激減でした!!
 
 今回は写真を沢山撮りましたので皆さんに見てもらおうと、前に搬入時のピカピカの機械の写真を載せましたが、今回は使い込んだ古い機械です。中々機械の中を見ることもないかと、柄はデカいが中味は精密機械という印刷機が少しお分かり願えればと思います。

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関西方面に運ばれて、海を渡ってどこかの国へ
国によっては、まだまだ現役です。

 


ヤレ

17/09/17

江戸川工場のOです。

今回は印刷会社では非常になじみ深い"ヤレ"について、印刷現場に焦点を当てて書きたいと思います。

印刷現場では印刷工程で使用できなくなった損紙を"ヤレ紙"、"ヤレ"と言います。
具体的に説明致しますと、オフセット印刷では本刷前に必ず調整段階を要します。数十枚から数百枚程の紙を使用し、表裏の見当を合わせたりインキを安定させる作業を行います。この調整段階で使用した数十枚から数百枚の印刷物は、製品として扱える物ではありませんので"ヤレ"になります。従って印刷時には必ずヤレが発生します。
又、印刷中に発生した何らかの印刷トラブルによって製品にならない印刷物もヤレとして扱われます。

ヤレは基本的に廃棄しますが、一部は印刷時の調整段階に使用します。これは本紙だけで無くヤレを少し使用することで本紙のロスを減らす為です。一般的にヤレ通しとも言われます。ヤレは一度印刷機を通した物なので、インキやパウダーが乗っている状態であり、ローラーやブランケットに影響を及ぼします。本来は最小限で抑えたい作業です。印刷機の性能自体が良くなかった昔は、何度もヤレを通して調整をしていましたが、現在は印刷機の性能が良くなり、最小限で済ませることができるようになりました。

ヤレを再度使用する場合には、本紙分にヤレが混入しないよう十分注意する必要があります。江戸川工場ではヤレが発生した際は赤いマジックを使用し、ヤレの区別がつくように徹底しています。写真は整理されたヤレです。

江戸川工場では23台の枚葉印刷機に加えて2台のオンデマンド印刷機、PPのラミネーターが稼働しています。これら全ての印刷機から一日に膨大な量のヤレ紙が発生します。工場内から出る他の廃棄物とは混合させないようにします。産業廃棄物回収業者に引き取って頂き、その後新たに製紙原料としてリサイクルされます。

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インキ

28/08/17

江戸川工場のNです。

 先日悲しいことがありました。私たち印刷会社で使用するインキを、「インク」と言っている社員が居ました。まぁプリプレスを入社から作業している子なので仕方なし?なんて恥ずかしくて思えませんので、この機会に覚えといて下さい。正しくは「インキ」と言いますよ!! ついでにオンデマンド印刷は、インキでは無く「トナー」です。お間違えの無いように!
 さてさて、本題のインキの話ですが、印刷会社で最も多くの会社が使用している枚葉オフセット機に使用するインキが一般的で有り、他にも輪転用とかシルク用とか印刷方式によってインキの種類が変わります。そして、油性機やUV機の乾燥方式の違いによる物や、更にインキの色、粘度などと分かれています。また、デザイン性の高い物とかに使われることが多いと思いますが、特殊インキと言われる部類の蛍光インキやパールインキなど、上げたら切りが無いほどのインキの種類が販売されています。インキの成分は大きく分けて顔料(色の付いた粉末)、ビヒクル(溶剤等)、添加剤(乾燥剤等)からなっています。この三つの更に細かいところまでは私もよく解りません。興味のある方は、ご自分でお調べ下さい。

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 ここでは、三報社が普段使用しているインキの話になりますが、三報社では枚葉オフセットインキを使用しています。通常の4色インキの中でも、粘度の違いでS/N/Hと分かれ、油性機用インキとUV機用インキと分かれています。油性機とUV機ではインキの硬化の仕方が違うため混合して使うことはありません。
 他にも中間色インキ、特色インキ、インキ補助剤なんてのが、工場内にゴロゴロしています。特色インキは工場見学などでも質問されることがありますが、数量の大きな物はメーカーさんに作ってもらいます。逆に少ない物は社内で作るのですが、その作り方は、指示された特色ナンバーを元に配合表を見て配合を決め、使用する紙に合わせてアレンジして練り込み作ります。今は便利な時代で、スマホなどでコート紙や上質紙など紙の違いによる配合量が解るようになっていて、一応スマホにアプリは入れてあるけど、数回しか使ったこと無いかな、ベテランさんは色見ただけである程度の配合が頭に出来るようですし、現物見てやるのが一番ですね。

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 三報社では、遅ればせながらカレイド認証を取得して、カレイドインキでの印刷も行っています。カレイドインキは、通常のプロセス4色より色再現域が広がり、その色域はAdobeRGBに迫るものがあり、濁りの無い鮮やかな印刷が出来る広演色インキです。絵柄にもよりますが、本当に綺麗でした。少々お高いのが難点ですが…
 今回は、まとまりの話しでごめんなさい…m(._.)m

 


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